ルンバ2019年5機種i7+、i7、960、e5、643一覧比較!アイロボットの中の人に聞いてきました!

アイロボットファンミーティングに参加し、ルンバの機種ごとの違いをアイロボットジャパンの中の人に詳しく聞いてきましたので、紹介します。

アイロボットが製造するロボット掃除機のルンバは、2019年5月現在次の 5機種が最新機種として販売されています。

  • iシリーズ Roomba i7+, Roomba i7
  • 900シリーズ Roomba 960
  • e5
  • 600シリーズ Roomba 643

ここではルンバのカタログに掲載されている内容だけではなく、アイロボットジャパンの人から聞いた細かな性能の違いも合わせて、私がわかりやすくまとめてみました。

新発売されたルンバi7, i7+, e5の旧機種との違いは、次の記事で詳しく紹介しています。

ルンバi7, i7+が新発売。980からの9つの変更点とは?モーターは弱いがナビは向上。

ルンバe5と前機種ルンバ890の5つの違い!e5は890より性能が良いのに安い、お買い得モデル。

 

最新機種に限らず、現在入手できる様々なルンバについて比較したい方は次の記事も参考にしてみてくださいね。

図で比較するルンバ25機種の特徴と比較。ひと目で分かる本体性能と付属品の違い。

履歴

2018/8/3にルンバ643が、641の後継機種として新発売されました。643は日本限定モデルですが、641と比べてパネル色が変わっただけで価格・性能は同じです。

2018/10/26にルンバe5が、800シリーズの後継機種として新発売されました。800シリーズと同等の清掃性能ですが、ダスト容器が水洗いでき、価格も890より抑えられています。800シリーズは実質的に廃盤となりました。

2019/2/19に、ルンバiシリーズ(i7, i7+)が発表となり、643と960の価格が値下がりになりました。

性能一覧比較

では早速、以下にルンバ5機種の性能比較一覧を示します。

i7+とi7は本体に違いはなく、クリーンベースが付属するのがi7+、旧来のホームベースが付属するのがi7です。

モデル      ルンバi7+, i7 ルンバ 960 ルンバ e5 ルンバ643 モデル     
画像 ルンバi7+ アイロボット 自動ゴミ収集 水洗い wifi対応 スマートマッピング ロボット掃除機 【Alexa対応】 i755060 iRobot ロボットクリーナー ルンバ960 メッドシルバー R960060 国内正規品 アイロボット ルンバe5 ロボット掃除機 RoombaE5  
ナビゲーション
テクノロジー
iAdapt 3.0 iAdapt 2.0 iAdapt ナビゲーション
テクノロジー
カメラ+フロアトラッキングセンサーで自身の位置を把握。 数十のセンサーで部屋の状況を把握。
走行パターン 過去の走行状況を学習・記憶して、さらに効率よく掃除 直線状にむらなく効率よく掃除 ジグザグ状に掃除
(何回も掃除する場所と一回だけ掃除する場所が出てきて効率が悪い)
走行パターン
洗えるダスト容器 洗えるダスト容器
クリーンベース i7+: ◯
i7: −
クリーンベース
自動再開*1 自動再開*1
スマホ・
スマートスピーカー
対応*2
△(清掃地図表示には非対応) スマホ・
スマートスピーカー
対応*2
スケジュール
機能
スケジュール
機能
  ルンバ i7+, i7 ルンバ 960 ルンバ e5 ルンバ643  
吸引力*3 約10倍 約5倍 約1倍 吸引力*3
ゴミ除去量*4 約1.5倍 約1倍 ゴミ除去量*4
吸引ローラー ゴム製デュアルアクションブラシ Aero Force エクストラクター ゴム製デュアルアクションブラシ ブラシ(3段階クリーニングシステム) 吸引ローラー
ゴム製ローラー2本
髪の毛やペットの毛、毛糸が絡まりにくい。お手入れ簡単。
ゴム製ローラー1本+ブラシ状ローラー1本
髪の毛や糸がやや絡む。
その代わり、お手入れカッターが付属します。
排気フィルター 新型ダストカットフィルター
ホコリや花粉、ダニなどのアレルゲンも99%補足する。
ダストカットフィルター
0.3 umの微細なゴミでも90%以上をカット。ハウスダストが出にくい。
新型ダストカットフィルター Aero Vacフィルター 排気フィルター
稼働時間*5*6 最大75分 最大90分 最大60分 稼働時間*5*6
付属 デュアル
バーチャル
ウォール数*7
1 付属 デュアル
バーチャル
ウォール数*7
付属 交換
フィルタ数
1 付属 交換
フィルタ数
付属 エッジ
クリーニング
ブラシ数
1 付属 エッジ
クリーニング
ブラシ数
  ルンバ i7+, i7 ルンバ 960 ルンバ e5 ルンバ643  
製品寸法
(最大幅×高さ)
351 × 92 mm 353 × 92 mm 351 x 92 mm 340 × 92 mm 製品寸法
(最大幅×高さ)
製品重量
(バッテリー含む)
約4.0 kg 約3.9 kg 約4.0 kg 約3.6 kg 製品重量
(バッテリー含む)
アイロボット
ストア
価格(税込)
i7+: 142,868円
i7: 109,868円
76,868 円 54,868 円 32,868 円 アイロボット
ストア
価格(税込)
参考価格 i7+: −
i7: −
¥41,980〜(2024/04/26 17:22)
参考価格
*1 バッテリーが少なくなると自動充電の後、残りのエリアを清掃。
*2 iRobot HOME アプリ。スマホから外出先からの起動/停止、スケジュール予約。ルンバが作成した部屋の地図を表示。スマートスピーカー対応。
*3 AeroVac搭載の600および700シリーズとの比較(アイロボット社調べ)。
*4 AeroVac搭載の600および700シリーズとのカーペット上での比較(アイロボット社調べ)。
*5 部屋の形状や床の状態、バッテリーの状態などによる。
*6 1回の充電につき。
*7 ルンバが侵入できない見えないバリアをつくる赤外線発信機のこと。アイロボットストア価格 8100円(税込)

i7+とi7は本体は同じものです。

違いは1つで、i7+には自動ゴミ収集機であるクリーンベースが付属し、i7は他のモデルと同じホームベースが付属するということだけです。

清掃能力の違い

5機種の違いをもう少しわかりやすく図表にまとめると、次のようになります。

図に示すように、ルンバの清掃能力は「ゴミ除去性能」と「ナビゲーション力」の2つにわけて考えることができます。

各項目について詳しく見ていきましょう。

ゴミ除去性能

「ゴミ除去性能」とは、ルンバが通ったところのゴミがどれだけ取れるかを示す値です。

ゴミ除去性能はさらに、吸引モーターの強さを表す「吸引力」や、床からゴミをかきこむ「吸引ローラー」、吸引した空気からゴミだけをこし取る「フィルター」の3つの部分に分けて考えることができます。

吸引力

吸引力の強さには、機種ごとに3種類あります。

カーペットやラグの上をルンバを走らせた場合の吸引力は、643を1とすると、e5と960は5倍、i7, i7+は10倍です。

吸引ローラー

吸引ローラーには、2018, 2019年に発売されたi7, i7+, e5には新型である「ゴム製デュアルアクションブラシ」(下の画像1つ目)が搭載されており、960には「Aero Forceデュアルアクションブラシ」(画像2つ目)、643には「ブラシ」(画像3つ目)が搭載されています。

ルンバi7+, i7, e5, 960のゴム製デュアルアクションブラシやAero Forceデュアルアクションブラシは、ゴム製ローラー2本からできています。

この2本のゴムローラーが床面との間を密閉空間に保つことで、モーターの吸引力を最大限に活かします。

ルンバi7+, i7, e5のゴム製デュアルアクションブラシは新型である分、960のAero Forceデュアルアクションブラシよりもゴム足が長く改良されていて、床面との密着性が上がっています。

 

これらのゴムブラシは、毛がローラーに絡まりにくい構造になっているだけでなく、絡まった場合にもローラーに沿って毛を滑らせるだけで毛を取り除くことができる形状となっています。

ペットの毛や髪の毛、毛糸が掃除機のローラーに絡まって困ったことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、ルンバi7+, i7, e5, 960のローラーはその点安心して使用できます。

 

一方、643シリーズの「ブラシ」はゴム製ローラー1本とブラシ状ローラー1本からできています。

こちらのブラシは残念ながら毛が絡まりやすく、「お手入れカッター」が製品に付属するぐらいです。

 

吸引ローラーの性能をまとめると、

ゴム製デュアルアクションブラシ(i7+, i7, e5) > Aero Force デュアルアクションブラシ(960) >>> ブラシ(643)

となります。

排気フィルター

また排気フィルターの違いも見逃せません。

掃除機の排気フィルターの性能が悪いと、もし細かいゴミまで吸い込める性能があったとしても、そのゴミを排気口から空中へ撒き散らすだけの機械になってしまいます。

排気フィルターには、i7+, i7, e5には新型の「ダストカットフィルター」(画像1つ目)、960には「ダストカットフィルター」(画像2つ目)、643には「AeroVacフィルター」(画像3つ目)が搭載されています。

i7+, i7, e5の新型「ダストカットフィルター」は、ホコリや花粉、ダニなどのアレルゲンも99%捕捉する性能があります

960の「ダストカットフィルター」は、0.3マイクロメートルサイズの微細なゴミでも90%以上をカットしてくれる性能があります。

i7+, i7, e5のダストカットフィルターと、960のダストカットフィルターのどちらの性能が良いかは、同じ基準で表現されていないため、知ることはできません。

 

なお、コナヒョウヒダニの体長は200 ~ 500 um、スギ花粉の直径は20 um, 黄砂は 4 um, PM2.5は 2.5 um以下です。

このように花粉・ダニの直径は、0.3マイクロメートルよりもずっと大きいですから、960のダストカットフィルターでも花粉・ダニは十分にカットできることが期待できます。

ハウスダストが気になる小さなお子様のいるご家庭には嬉しい機能ですね。

 

一方で、AeroVacフィルターの性能についてはカタログに記載がなく、ハウスダストの除去についてはあまり期待できません。

 

フィルターの性能をまとめると、

新型ダストカットフィルター(i7+,i7,e5) ≒ ダストカットフィルター(960) >>> AeroVacフィルター(643)

となります。

ゴミ除去性能のまとめ

以上のように、ルンバが通った床がどれだけ綺麗になるかという「ゴミ除去性能」について見てきました。

まとめると次のようになります。

  • ルンバi7+, i7は吸引力が10倍で、ルンバ960とe5は吸引力が5倍。
  • ルンバi7+, i7, 960, e5では、吸引ローラーとフィルターには大きな差はない。
  • ルンバ643は、吸引力、ローラー、フィルターの3点で劣る。

i7+, i7, e5はダスト容器が水洗いできる

2018, 2019年に発売されたルンバi7+, i7, e5では、ゴミ容器が水洗いできます。

ゴミ容器には、容器内部や容器の口周りにハウスダストを含め細かいホコリが大量に付きます。

私は気になるのでウェットティッシュで定期的に拭いていましたが、水洗いができるとお手入れが楽です。

i7+は自動ゴミ収集機付き

i7+ではクリーンベースと呼ばれる自動ゴミ収集機が付属します。

充電ベースを兼ねるクリーンベースにルンバが戻ると、ルンバ本体のダスト容器内のゴミを吸い取り、クリーンベース内の紙パックに貯めていきます。

クリーンベースにはダスト容器30杯分のゴミが入りますので、これにより掃除だけでなくゴミ捨てまでほぼ自動になります。

ルンバを使用する上で面倒なことを正直に言えば、「ゴミ捨て」と「床の小物を片付けること」です。

このうち、「床の小物を片付けること」は、ルンバは掃除機であって家政婦(夫)さんではないので、片付けまでしてくれないのはある意味仕方ないのですが、「ゴミ捨て」の手間が減るのは魅力的です。

 

ペットを飼っていなくて2~3部屋の私の家の場合は、ダスト容器のゴミ捨ては数日から1週間に1回します。

このクリーンベースを使うと、ごみ捨て回数はこれまでの30回が1回で済みますので、つまり数ヶ月から半年に1回ゴミ捨てをすれば済むことになります。

 

長毛の犬を2匹飼っているという方は、ダスト容器のゴミ捨ては毎日しなくてはならないそうですが、この場合でもクリーンベースがあれば1ヶ月に1回のゴミ捨てで済みます。

 

さらに紙パック式なので、紙パックをポイッとゴミ箱に捨て、新しい紙パックをセットするだけで作業完了です。

これまでのように、ゴミ箱の上でダスト容器をゴンゴンと叩く必要もなく、そのたびに静電気で細かいチリがゴミ箱の周りに散ることもなく、とても画期的です。

ナビゲーション能力

次に「ナビゲーション能力」についてみていきましょう。

これは、ルンバの頭脳の部分で、どのルートを通るかを決定する能力のことです。

ルンバには、椅子などの障害物を避けながら、床の全ての領域を効率よく通ることが求められます。

 

上の図で示したようにナビゲーション能力には、3種類あります。

ルンバi7+, i7の「iAdapt 3.0」、ルンバ960の「iAdapt 2.0」と、e5, 643の「iAdapt」です。

iAdapt3.0と2.0 では、ルンバ上面に搭載されているカメラを使用してナビゲーションします。ルンバが部屋の中での自身の位置を把握します。

「部屋の地図」を作成して清掃をするので、効率よく、部屋の隅々まで清掃できます。

 

iAdapt2.0では清掃が終わると部屋の地図は破棄してしまいますが、iAdapt3.0では数十倍の処理能力を持っており部屋の地図を学習し記憶します。

これによりiAdapt3.0では、より賢くルート選択をし効率よく清掃をします。

 

さらにiAdapt3.0では最大で10個の間取り図を作成することができ、清掃する部屋をスマホアプリから選択・指示することもできるようになっています。

この機能は、自分のいる部屋は清掃するのを避けるように指示したり、床におもちゃが散らかっている子供部屋は清掃ルートから外したりすることができ、便利です。

 

一方、ルンバe5, 643のiAdaptでは、カメラは付いておらずセンサーのみによって清掃を行います。

センサーでゴミの多い少ないを見ながら走行ルートを決めてはいるようですが、自身が部屋のどこにいるか・部屋のどこに障害物があるかについて正確に把握できていません。

障害物に当たったら方向転換をしてジグザクに掃除するため、効率は悪いです

 

このようにカメラ付きのiAdapt3.0とiAdapt 2.0は、iAdaptと比べると賢さが違います。

走行ルートの違いについては、次の動画がわかりやすいです。

iAdapt 2.0

iAdapt

この動画をみると、カメラ付きのi7+, i7, 960では清掃ルート選択が賢いことがわかります。

ただ、i7+, i7, 960はその分価格も高くなっています。

ここまで、「ゴミ除去能力」と「ナビゲーション能力」の二点から、ルンバの清掃能力の違いを見てきました。

最大稼働時間

最大稼働時間は、次のようになっています。

i7+, i7, 960 75 分
e5 90 分
643 60 分

家具配置にもよりますが6~10畳の部屋が3部屋ある場合で、iAdapt2.0の980で掃除した場合は30分程度で掃除が終わります。

そのため清掃効率の悪い643でも、3部屋程度なら稼働時間の短さは気にならないでしょう。

家が広いとか障害物となる家具が多い場合は、e5以上のモデルを選ぶ方が良いでしょう。

 

なおe5よりも、i7+, i7, 960の方が最大稼働時間が短いですが、i7+, i7, 960には自動清掃再開機能があります。

この機能は、カメラ付きのルンバi7+, i7, 960は自分の位置を把握しており、バッテリー切れになっても自動で充電器であるホームベースに戻ってきて、充電が終わるとバッテリー切れになった場所から清掃を再開してくれる機能です。

 

そのため、i7+, i7, 960では家がとても広い場合でも、バッテリー充電の時間はかかりますが、最後まで清掃することができます。

e5, 643もバッテリー切れになったら自動でホームベースに戻ってきますが、それで清掃を中止してしまいますので、バッテリーが持たないくらい遠い部屋は清掃できません。

その他の機能

ルンバ643を除く、e5, 960, i7, i7+にはスケジュール機能やスマホ・スマートスピーカー対応機能が付いています。

 

スケジュール機能は、曜日ごとに清掃スタート時間を指定できるものです。

仕事で家を不在にする時間を指定しておけば、家にいないうちに自動で部屋に掃除機がかかり綺麗になります。

 

スマホ・スマートスピーカー対応機能は、WiFi・インターネット経由で、他の部屋や外出先からルンバの清掃開始・停止を操作したり、スケジュール予約をしたり、音声でルンバを操作できる機能です。

さらに960, i7, i7+では部屋の清掃地図をスマホで見ることもできます。

 

なお細かい点ですが、i7+, i7では5 GHz帯のWiFiにも対応しています。ほかは2.4 GHz帯のみの対応です。

どれを選べば良い?

5機種が下位モデルより優れている点は、次のようになります。

i7+ : ゴミ自動収集機。
i7    : 清掃部屋の指定が可能なiAdapt 3.0、洗えるダスト容器、5 GHz帯 WiFi、10倍の吸引力。
960: 賢いルート取りのiAdapt2.0、清掃自動再開機能。
e5   : 5倍の吸引力、ゴム製吸引ローラー、ハウスダストの出にくいダストカットフィルター、洗えるダスト容器、スマホで操作、スケジュール機能。
643:お手頃な価格

 

もう一度比較表を掲載しておきます。

この点をふまえて、おすすめ機種を紹介します。

i7+がおすすめの方

i7+は最上位モデルです。本体性能は、吸引力10倍・iAdapt3.0と高性能である上、クリーンベース(自動ゴミ収集機)が付属します。

  • 毛がたくさん出る犬や猫を飼っていたり家が広かったりして、ゴミが多く出る方
    掃除が終わるたびにダスト容器のゴミ捨てをするのが面倒ですので、クリーンベース付きのi7+がおすすめです。

i7がおすすめの方

i7はクリーンベースは付属しませんが、その分アイロボットストア価格で、i7+よりも3.2万円安くなります。

本体はi7+と同一のもので、吸引力10倍・iAdapt3.0と高性能です。

  • ゴミがそれほど多くなくクリーンベースはいらないけれど、高い吸引力が欲しいという方
    吸引力が高い方がカーペットのゴミもよく取れます。
  • 清掃部屋の指定をしたいという方
    テレビを見ている間にその部屋以外を清掃させたり、床におもちゃが散らかっている子供部屋以外を清掃させたりできます。
  • スマホ・スマートスピーカーからの操作で5 GHz帯のWi-Fiを使いたい方
    5 GHz帯対応はi7+, i7のみです。

960をおすすめする方

iAdapt 2.0である960は、iAdapt3.0のような部屋の家具配置を記憶する機能はありませんが、それでもルンバならではの賢いルート選択をするモデルです。

2019年2月のi7+, i7の発表と同時にアイロボットストア価格が2万円値下げされました。

カメラが付いている中では最も安価です。

  • ルンバのお掃除知能を体感したい方
    カメラ付きで、ルンバが自身の位置を把握するというのは驚きの機能です。タイヤの回転数もカウントして位置把握に利用しているとのこと。自動充電の際には、ステーションへ直帰するので、本当にルンバが自身の位置を把握していることが実感できます。直線動作で掃除するので、下位機種よりも広い範囲を早く掃除できます。
  • 家が広い方
    バッテリー切れになっても、ホームベースに自動で戻って充電し、充電が完了したら、バッテリー切れになった位置から清掃を再開してくれます。
  • スマホで清掃地図を見たい方
    2017年3月ごろから、ルンバが認識した部屋の地図を見られるようになりました。これは面白くてお勧めの機能です。この地図は、iAdapt2.0では清掃ごとに毎回新しく作られます。また、ゴミ満タン、脱輪などのエラー状況や総清掃面積、総清掃時間も表示することもできます。

    地図表示ができると、エラーになったときにどこで止まっているのかひと目で分かります。

ルンバi7+, i7との違いや、ルンバ980との違いを詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてみてください。

ルンバi7, i7+が新発売。980からの9つの変更点とは?モーターは弱いがナビは向上。

ルンバ980と960の違いは5つ!アイロボットの中の人に聞いてきました!

ルンバ960

ルンバ961は、ルンバ960とパネル色が異なるだけのモデルです。値段が安い方を購入するとよいでしょう。

ルンバ961と960の違いは1つ!900シリーズの中での位置づけは?

e5がおすすめの方

e5は、600シリーズと比べてゴミ除去能力が格段に良くなっている点や、水洗いできるゴミ容器が利点です。

ゴミ除去能力が比較的高い一方で、価格は抑えられており、コストパフォーマンスが高い機種です。

  • 清掃の基本性能がしっかりしていれば、後はシンプルでよいという方。
    清掃ルートはジグザグ動作で時間はかかりますが、結局は綺麗に清掃出来てしまいます。清掃の基本機能はしっかりしていますし、ローラーの糸掃除も手間いらずという堅実な製品です。
  • ご家庭に小さなお子様がいらっしゃる方。
    ハウスダストが出にくいダストカットフィルターが搭載されているため、小さなお子様がいらっしゃるご家庭や、ハウスダストが気になる喘息持ちの方などにおすすめです。
  • スマホやスマートスピーカーで、リモート操作をしたい方
    清掃地図を除くスマホアプリ機能を使えます。外出先からルンバの起動、停止、動作履歴の確認、スケジュール予約などができます。棚の下にルンバを隠して設置する方は、上面パネルを操作しにくくなりますので、スマホから起動できたほうが楽です。
  • スケジュール予約したい方
    仕事などで外出する時間が決まっている方は、スケジュール機能を利用して、不在時にルンバを定期的に起動して清掃させると便利です。「出かける前とルンバの位置は変わっていないのに、床が綺麗になっている!」という驚きを楽しめます。また、不在時にも掃除機の音がするので防犯にもなります。

ルンバe5は、ルンバ890の実質的な後継機種です。

890との違いや960との違いを詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてみてください。

ルンバe5の、前機種からの5つの改善点とは?e5は性能が良いのに安い、お買い得モデル。

ルンバ890と960の違いは3つ。ルンバ960はカメラ付きで「賢さ」が大きく違う!

643をおすすめする方

ルンバ643はベーシックモデルです。最もお手頃にルンバを手に入れるならこのモデルです。

  • 他社製品はもっと安いけど、やっぱりルンバがよいよねという方。
    i7+, i7, 960, e5と比べると清掃性能は落ちますが、643はそれでも他社製品よりも吸引力は高く、清掃能力全体としても高い水準にあるということです。
  • 他社製品よりも壊れにくいロボット掃除機が欲しいという方。
    堅牢性について、ルンバ製品は本体が壊れたという話をあまり聞きません。アイロボット社は元々宇宙探査ロボットを作っていた会社ですし、ルンバ自体も長年アメリカの砂だらけの土足文化用に作られていることもあり、日本のメーカーが最近作り出したロボット掃除機とは一味違うのかもしれません。
  • とりあえずロボット掃除機を試してみたいけれどなるべく安い方がよい、気に入ったら二台目を買うし、という方。
    643でも普通の掃除機と比べると高いですよね。まずは643を使ってみて、もっと良い機種が欲しくなった場合は、1台目は実家や知人に譲るとか、オークションで売るなどすればよいと思います。

なおルンバ641, 642は、ルンバ643の色違いです。パネル色以外は同じですので、安い機種を選ぶと良いでしょう。

ルンバ641, 642, 643の1つの違い。ルンバ最新5機種中での比較と、600シリーズの中での位置づけは?

ルンバ642

    他の機種を含めてもっと詳しく知りたい!

    一つ前のモデルだと、安く手に入るものもあります。最新機種に限らず、入手可能な機種の性能についても比較したいという方は、次の記事を参考にしてみてください。

    2019年現在売られているルンバ24機種について、どう違うのか?どう選べばよいのか?を図でわかりやすく紹介しています。

    図解!ひと目で分かるルンバ2019年実売24機種の機能比較と予算別おすすめ機種。

    まとめ

    現行のルンバ5機種の機能の違いを一覧で紹介しました。カタログで分かり難い走行パターンの違い、ローラーの違い、お掃除知能の違いなどについても、アイロボットの中の人に聞いた内容を元にわかりやすく紹介しました。

    ルンバは安くはない買い物だと思いますので、一覧表を参考にして十分検討してみてくださいね。

     

    私は、ルンバはただ従来の掃除機を代替するものではなく、大げさに言うと掃除の概念を変えるものだと思います。「ルンバを買ってから、ホコリを見ることがなくなった。」という意見にそれが表れていると思います。

    あなたの生活が、ルンバによって清潔で豊かなものになりますように!

     

    900, 800, 600シリーズのシリーズごとの違いについては、次の記事で紹介しています。

    ルンバのシリーズごとの基本性能の違いは?600, 800, 900の違いを紹介!

    以上、ルンバ一覧比較!カタログでは分かり難い性能の違いをアイロボットの中の人に聞いてきました!でした。