ルンバって機種がたくさんあって分かりにくいですよね。2020年現在入手性の良いものに限っても26機種もあります。
ルンバについてこれから調べようという方でも、すぐに最適な一台が見つかるように図で比較し、わかりやすく紹介します。
記事が長いですので、読みたい内容が決まっている方はコンテンツメニューから選択してくださいね。
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2019年にラインナップされていた5機種のみの比較を見たい方は、次の記事へどうぞ。
ルンバ2019年5機種一覧比較!カタログでは分かり難い性能の違いをアイロボットの中の人に聞いてきました!
新機種のi7+, i7やe5について詳しく知りたい方は次の記事をどうぞ。
ルンバi7, i7+が新発売。980からの9つの変更点とは?モーターは弱いがナビは向上。
ルンバe5と前機種ルンバ890の5つの違い!e5は890より性能が良いのに安い、お買い得モデル。
3つのシリーズと清掃能力
ルンバは性能で大きく5つのグループに分けることができます。
上位機種から順に、
- iシリーズ
- 900シリーズ
- e5
- 800シリーズ
- 600シリーズ
の5つです。
過去には500、700シリーズがありましたが、現在では廃盤扱いになっています。
現在まだ入手可能な800シリーズも、2018年10月に後継機種であるe5が発売されたことにより、廃盤になりつつあります。
このシリーズ名で、【清掃能力】が決まります。
シリーズ内の違いは、便利機能の有無や付属品数の違いだけです。
そのため、まずは清掃能力の点から、どのシリーズが自分にあっているかを見ていくと良いと思います。
この清掃能力は、さらに次の2つの視点で分類することができます。
- ゴミ除去能力
- ナビゲーション能力
「ゴミ除去能力」とはルンバが通った床が、どれだけ綺麗にできるかを示すもので、「ナビゲーション能力」とはルンバが床をどのように通るかを示すものです。
この2点について、各シリーズでどのように異なるかを次の図表に示しました。
ゴミ除去能力
ゴミ除去能力とは、ルンバが通ったところのゴミがどれだけ取れるかを示す値です。
ゴミ除去能力はさらに、次の3つの部分に分けて考えることができます。
- 吸引力
- 吸引ローラー
- 排気フィルター
「吸引力」は、ゴミを吸う風の強さで、
「吸引ローラー」は、床から空気と一緒にゴミをかきこむローラーの部分、
「排気フィルター」は、吸引した空気からゴミだけをこし取り、ゴミの含まれない空気を排出する部分です。
吸引力
吸引力の強さには、機種ごとに3種類あります。
カーペットやラグの上をルンバを走らせた場合の吸引力は、ベーシックモデルの600シリーズを1とすると、e5と800シリーズ, 900シリーズの960, 961は5倍、980, 985, iシリーズは10倍です。
1倍 | 600シリーズ |
5倍 | e5、800シリーズ、900シリーズ(960、961) |
10倍 | iシリーズ、900シリーズ(980, 985) |
(960と961, 980と985は本体性能は同一で、販売ルートが異なるモデルです。)
「ルンバ980」は、強力な吸引モーターG3を搭載しており、このモーターがカーペット上で自動的に吸引力を増強する「カーペットブースト機能」によって、吸引力 10倍を達成しています。
ルンバiシリーズ(i7+, i7)では、980よりも静音性の高いモーターを採用しながらも、「パワーリフト吸引」などで吸引経路を効率良くすることによって、吸引力10倍を達成しています。
吸引ローラー
吸引ローラーは主に3種類あります。
i7+, i7, e5には「ゴム製デュアルアクションブラシ」(下の画像1つ目)が搭載されており、900, 800シリーズには「Aero Forceデュアルアクションブラシ」(画像2つ目)が搭載されており、600シリーズには「ブラシ」(画像3つ目)が搭載されています。
吸引ローラーの性能の良い順は、次のようになります。
- デュアルアクションブラシ(i7+, i7, e5)
- Aero Force エクストラクター(900, 800シリーズ)
- ブラシ(600シリーズ)
この1と2の差はわずかですが、2と3の差は大きいです。
ゴム製デュアルアクションブラシ
ルンバi7+, i7, e5で使われているデュアルアクションブラシは、ゴム製ローラー2本からできています。
この2本のゴムローラーが床面との間を密閉空間に保つことで、モーターの吸引力を最大限に活かします。
さらに、髪の毛やペットの毛、糸くずがローラーに絡まりにくい構造になっているだけでなく、絡まった場合にもローラーに沿って毛を滑らせるだけで毛を取り除くことができる形状となっています。
Aero Forceデュアルアクションブラシ
ルンバ900, 800シリーズで使われているAero Forceデュアルアクションブラシは、ゴム製デュアルアクションブラシの旧タイプであり、同じくゴム製ローラー2本でできています。
ゴム製デュアルアクションブラシとほぼ同じものですが、ゴム製デュアルアクションブラシの方がゴム足が少し長く、床面との密着性が改善されています。
ルンバi7+, i7, e5は、2018 – 2019年に発売された新機種ですので、それ以前に発売された900, 800シリーズで使われているブラシより改良されたブラシが採用されています。
ブラシ
一方、600シリーズの「ブラシ」はゴム製ローラー1本とブラシ状ローラー1本からできています。
通常のキャニスター型掃除機ではよくあることですが、ブラシ状なので髪の毛や糸が絡まりやすいです。
「お手入れカッター」が製品に付属しますので、このカッターを使ってときどき絡まった糸を取り除きます。
性能まとめ
吸引ローラーの性能をまとめると、
ゴム製デュアルアクションブラシ(iシリーズ, e5) > Aero Force デュアルアクションブラシ(900, 800シリーズ) >>> ブラシ(600シリーズ)
となります。
排気フィルター
空気の出口である排気フィルターの違いも見逃せません。
吸引ローラーの性能がよく、細かいゴミまで吸い込める性能があったとしても、排気フィルターの性能が悪いと、掃除機が床からゴミを吸って空中へ撒き散らすだけの機械になってしまいます。
排気フィルターは、iシリーズ, e5には新型の「ダストカットフィルター」(1つ目の画像)、900, 800シリーズには名前は同じですが形状の異なる「ダストカットフィルター」(2つ目の画像)、600シリーズには「AeroVacフィルター」(3つ目の画像)または「フィルター」が搭載されています。
フィルターの性能は、新型の「ダストカットフィルター」(iシリーズ, e5)と、「ダストカットフィルター」(900, 800シリーズ) がほぼ同じと思われ、
「AeroVacフィルター」、「フィルター」(600シリーズ)は、それよりも劣ります。
ダストカットフィルター
900, 800シリーズの「ダストカットフィルター」は、空気清浄機などに使われているHEPAフィルターが採用されており、0.3マイクロメートルサイズの微細なゴミでも90%以上をカットする性能があります。
なお、コナヒョウヒダニの体長は200 ~ 500 um、スギ花粉の直径は20 um, 黄砂は 4 um, PM2.5は 2.5 um以下です。
ダニや花粉は0.3 umよりも十分に大きく、十分にカットできることが期待できます。
ハウスダストが気になる小さなお子様のいるご家庭には嬉しい機能ですね。
新型のダストカットフィルター
iシリーズとe5の「ダストカットフィルター」もHEPAフィルターが採用されており、ホコリや花粉、ダニなどのアレルゲンも99%捕捉する性能があります。
960, 980のダストカットフィルターと比べ、どちらの性能が良いかについては公表されていないようです。
はっきりしませんが、ホコリ・花粉・ダニの直径は、0.3マイクロメートルサイズよりもずっと大きいですから、960, 980のダストカットフィルターでも、99%を補足できる可能性はあるのではないかと思います。
フィルターサイズは960, 980よりも小さくなっています。
AeroVacフィルター、フィルター
一方、600シリーズのフィルター性能についてはカタログに記載がなく、ハウスダストの除去についてはあまり期待できません。
性能まとめ
フィルターの性能をまとめると、
新型ダストカットフィルター(iシリーズ,e5) ≒ ダストカットフィルター(900, 800シリーズ) >>> AeroVacフィルター・フィルター(600シリーズ)
となります。
ゴミ除去性能のまとめ
ここまでで、ルンバが通った床がどれだけ綺麗になるかという「ゴミ除去能力」について見てきました。
まとめると次のようになります。
吸引力 | 吸引ローラー 排気フィルター |
|
iシリーズ、900シリーズ(980, 985) | 10 倍 | よく吸える、ハウスダストが出にくい、糸が絡まりにくい |
900シリーズ(960、961)、 e5、800シリーズ |
5 倍 | |
600シリーズ | 1 倍 | 劣る |
iシリーズ、900シリーズ、e5、800シリーズでは、600シリーズの5~10倍の吸引力があるだけでなく、吸引ローラーのお手入れが簡単であり、排気の微細なゴミも600シリーズよりカットされます。
i7+, i7, e5はダスト容器が水洗いできる
ルンバiシリーズとe5は、ゴミ容器が水洗いできるようになっています。
しばらくルンバを使っていると、ゴミ容器の内部や容器入り口に細かいホコリが大量にこびり付いて白くなります。
ゴミ容器が水洗いができるiシリーズ、e5では、水でざっと流せば綺麗になるためお手入れが楽です。
ゴミ容器が水洗いできない機種の場合は、ウェットティッシュなどで拭きとることになります。
ナビゲーション能力
ここまでに「ゴミ除去能力」について見てきました。
ここからは、もう一つの能力であるナビゲーション力を見ていきます。
ナビゲーション能力は、ロボット掃除機の「頭脳」の部分です。
ルンバには椅子などの障害物を避けながら、床の全ての領域を効率よく通ることが求められます。
上の図で示したようにナビゲーション能力には、3種類あります。
ルンバiシリーズ(i7+, i7)の「iAdapt 3.0」と、ルンバ900シリーズの「iAdapt 2.0」、e5, 800, 600シリーズの「iAdapt」です。
iAdapt3.0・iAdapt 2.0
iAdapt3.0と2.0 では、ルンバ上面に搭載されているカメラを使用してナビゲーションします。ルンバが部屋の中での自身の位置を把握します。
「部屋の地図」を作成して清掃をするので、効率よく、部屋の隅々まで清掃できます。
iAdapt2.0では清掃が終わると部屋の地図は破棄してしまいますが、iAdapt3.0では数十倍の処理能力を持っており部屋の地図を学習し記憶します。
これによりiAdapt3.0では、より賢くルート選択をし効率よく清掃をします。
さらにiAdapt3.0では最大で10個の間取り図を作成することができ、清掃する部屋をスマホアプリから選択・指示することもできるようになっています。
この機能は、自分のいる部屋は清掃するのを避けるように指示したり、床におもちゃが散らかっている子供部屋は清掃ルートから外したりすることができ、便利です。
走行の様子については、次の動画がわかりやすいです。
iAdapt
一方、ルンバe5, 800, 600シリーズのiAdaptでは、カメラは付いておらずセンサーのみによって清掃を行います。
センサーでゴミの多い少ないを見ながら走行ルートを決めてはいるようですが、自身が部屋のどこにいるか・部屋のどこに障害物があるかについて正確に把握できていません。
障害物に当たったら方向転換をしてジグザクに掃除するため、効率は悪いです。
iAdaptの走行の様子です。
この動画をみると、カメラ付きのi7+, i7, 960では清掃ルート選択が賢いことがわかります。
ただ、i7+, i7, 960はその分価格も高くなっています。
ここまで、「ゴミ除去能力」と「ナビゲーション能力」の二点から、ルンバの清掃能力の違いを見てきました。
シリーズ別性能まとめ
ルンバの清掃性能は、シリーズによって異なります。
清掃性能は「ゴミ除去能力」と「ナビゲーション能力」の2点から、次の4つに分類することができます。
- 吸引力10倍、ナビゲーション iAdapt 3.0 → ルンバi7+, i7
- 吸引力10倍、ナビゲーション iAdapt 2.0 → ルンバ980, 985
- 吸引力 5倍、ナビゲーション iAdapt 2.0 → ルンバ960, 961
- 吸引力 5倍、ナビゲーション iAdapt → e5, ルンバ800シリーズ
- 吸引力 1倍、ナビゲーション iAdapt → ルンバ600シリーズ
ここで、図を再掲しておきます。
シリーズ内での違い
では次に、シリーズ別にシリーズ内の機種を比較していきましょう。
シリーズ内の機種の違いは、ゴミ除去能力とナビゲーション力以外にあります。
それは「スマホ・スマートスピーカー対応」や「スケジュール機能」などの便利機能や、「付属品数」、「メンテナンスサービスの有無」、「パネル色」などです。
iシリーズ
ルンバiシリーズには、i7+, i7の2機種があります。
ルンバi7は2019/2/22に、i7+は2019/3/8に発売した新機種です。
iシリーズはルンバ最上位のシリーズで、性能はもちろん最上のものになっています。
どちらの機種も、スマホ・スマートスピーカーに対応しており、スケジュール機能もあります。
2019年3月現在このiシリーズのみ、WiFiが5 GHz帯に対応しています。WiFiはスマホやスマートスピーカーとの接続に使います。
赤外線でルンバの進入禁止領域を作る端末である「バーチャルウォール」は、最新型のデュアルバーチャルウォールが付属します。
バッテリーは寿命の長いリチウムイオンバッテリーです。
このiシリーズとe5は、ダスト容器が洗えるようになっています。
i7+とi7の違い
ルンバi7+とi7は、本体は同じものです。
異なるのは、付属するホームベースの種類だけです。
「クリーンべース」という充電器と自動ゴミ収集機が一体となったホームベースが付属するのがi7+で、他のモデルと同じ充電器のみのホームベースが付属するのがi7です。
i7+とi7について詳しくは次の記事でも紹介しています。
ルンバi7, i7+が新発売。980からの9つの変更点とは?モーターは弱いがナビは向上。
クリーンベース(自動ゴミ収集機)とは?
i7+ではクリーンベースと呼ばれる自動ゴミ収集機が付属します。
充電ベースを兼ねるクリーンベースにルンバが戻ると、ルンバ本体のダスト容器内のゴミを吸い取り、クリーンベース内の紙パックに貯めていきます。
クリーンベースにはダスト容器30杯分のゴミが入りますので、これにより掃除だけでなくゴミ捨てまでほぼ自動になります。
ルンバのスケジュール機能を使うと、掃除のことを考えていなくても部屋の掃除機がけができますが、ダスト容器にたまるゴミは放って置くわけにはいかず、自分で定期的に捨てなくてはいけません。
ペットを飼っていなくて2~3部屋の私の家の場合は、ダスト容器のゴミ捨ては数日から1週間に1回します。
しかしこのクリーンベースを使ったとすると、ごみ捨て回数はこれまでの30回が1回で済みますので、つまり数ヶ月から半年に1回ゴミ捨てをすれば済むことになります。
長毛の犬を2匹飼っているという方では、ダスト容器のゴミ捨ては毎日しなくてはならないそうですが、この場合でもクリーンベースがあれば1ヶ月に1回のゴミ捨てで済みます。
クリーンベースがあれば、ルンバが巻き込んで立ち往生しそうな物は床に置かないように気をつける必要はあるものの、長期間掃除のことを考えなくても、ルンバが勝手に掃除機がけをして部屋を綺麗に保ってくれるということが現実になります。
さらにクリーンベースのゴミ捨ても紙パック式なので、紙パックをポイッとゴミ箱に捨て、新しい紙パックをセットするだけで作業完了です。
これまでのように、ゴミ箱の上でダスト容器をゴンゴンと叩く必要もなく、そのたびに静電気で細かいチリがゴミ箱の周りに散ることもなく、とても画期的です。
iシリーズ中のおすすめ
i7+は、2019年3月の最上位モデルです。
価格は高いですが、クリーンベースによってゴミ捨ての手間が省けるため、それだけの価値があるモデルです。
ルンバの最新性能を体感したい方、ゴミ捨てのことは考えずに部屋を綺麗に保ちたいという方に特におすすめです。
もうひとつのi7は、クリーンベースが省かれたモデルです。
下位機種の960と比べると、次の点で優れています。
- ナビゲーション機能は清掃部屋の指定が可能なiAdapt 3.0
- 洗えるダスト容器
- 5 GHz帯 WiFi
- 10倍の吸引力
しかし、アイロボットストア価格は960よりも3万円ほど高くなります。
そのため、i7は清掃部屋を指定したい方や、高い吸引力が欲しい方におすすめです。
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900シリーズ
ルンバ900シリーズは、980と985, 960, 961の4機種が展開されています。
ルンバ960=961, 980=985
ルンバ961は、ルンバ960の色違いでAmazon限定モデルです。清掃能力、付属品に違いはありません。
ルンバ985は、ルンバ980とパネル色と付属品数の異なるエディオン限定モデルです。本体性能に違いはありません。
900シリーズはどちらも、スマホ対応・スケジュール機能ありです。
またバッテリーはどちらも、最新型のリチウムイオンバッテリーです。
赤外線でルンバの進入禁止領域を作る端末である「バーチャルウォール」は、最新型のデュアルバーチャルウォールが付属します。
機種の違いは、カーペットブーストの有無、稼働時間、付属品数にあります。
960ではこれらが削られている分、価格が抑えられています。
詳しくは次の記事で紹介しています。
ルンバ980と960の5つの違い!アイロボットの中の人に聞いてきました!
900シリーズ中のおすすめ
960, 961は、カメラ付きの賢いナビゲーション能力が欲しいけどなるべく安い方が良いという方におすすめの機種です。
960は、i7+, i7の発表に伴い2019年2月にアイロボットストア価格が2万円程度下がり、入手しやすくなりました。
980は、部屋が広い方・カーペットが多い方におすすめです。バーチャルウォールなどの付属品も多いため、実質的な本体価格は960よりもそれほど高いわけではありません。
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i7やi7+と比べてどれがよいか迷う方は、次のページで比較していますので参考にしてみてください。
ルンバi7, i7+が新発売。980からの9つの変更点とは?モーターは弱いがナビは向上。
e5
ルンバe5は、2018年10月に新発売になりました。まだ1機種しかないため「シリーズ」化されていません。
800シリーズ、特にルンバ890の実質的な後継機種で、ナビゲーション性能は同じです。
ゴミ除去性能もほぼ同じですが、吸引ローラーが少し改良され、排気フィルターもi7と同じ新しい形のものが採用されています。
また、ダスト容器が洗えるようになっています。
稼働効率が向上しており、上位機種の960よりも最大稼働時間は長く、90分です。
一番の魅力は価格です。
ルンバ890よりも、アイロボット公式ストア価格で2万円程度安くなっています。
e5が発売された現在では、800シリーズよりもe5がおすすめです。
e5が890と比べどう変わったのかについて詳しくは、次の記事を参考にしてみてください。
ルンバe5と前機種ルンバ890の5つの違い!e5は890より性能が良いのに安い、お買い得モデル。
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800シリーズ
800シリーズは、10機種が展開されています。
後継機種となるe5の性能が良く、それでいて公式価格が安いことから、実売価格がe5よりも高い800シリーズの機種の存在意義は失われてしまいました。
しかし、実売価格がe5よりも安い機種の購入を検討している方のために残しておきます。
機種の一覧と比較を次の図に示しました。
図ではなく一覧表で見たい場合には、次の記事へどうぞ。
付属品一覧表!ルンバ870, 871, 875, 875A, 875Lite, 876, 880, 885, 890, 891の違いは付属品とアプリ対応だけ。
どの機種にもスケジュール機能が付いています。スマホ対応は、890, 891のみです。
10機種は、バッテリーとバーチャルウォールの違いで、大きく3つに分類することができます。
バッテリーとバーチャルウォールの種類
その前に、バッテリーとバーチャルウォールの種類の違いについて紹介します。
バッテリーには寿命が約6年のリチウムイオンバッテリーと、約3年のXLifeバッテリーの二種類があります。
XLifeバッテリーは10,800円します。XLifeバッテリーの機種の場合は約3年後にこのバッテリー代がかかると思っておきましょう。
そのため、本体価格差が数千円である場合には、リチウムイオンバッテリーの機種を選ぶのがおすすめです。
そして、赤外線でルンバの進入禁止領域を作る「バーチャルウォール」端末には、次の3種類があります。
デュアルバーチャルウォール
直線状の進入禁止線「バーチャルウォールモード」と、円形の進入禁止領域「ヘイローモード」とを切り替えて使用可能です。最新型。
お部屋ナビ
直線状の進入禁止線「バーチャルウォールモード」と、ここまで掃除が完了したらこの先に進んでもよいという「ライトハウスモード」とを切り替えて使用可能です。
オートバーチャルウォール
直線状の進入禁止線「バーチャルウォールモード」のみ使用可能です。
お部屋ナビは、近年発売された機種には付属しておらず廃止の方向にあるようです。
最新型の「デュアルバーチャルウォール」が付属する機種がおすすめです。
では、10機種を3つに分類して順に見ていきましょう。
新機種890, 891, 876
1つ目は、「新機種」のグループです。
2017年に発売された890, 891, 876には、どちらも最新型のリチウムイオンバッテリー + デュアルバーチャルウォールが付属します。
これらの機種の違いを説明すると、876に付属するバーチャルウォールとダストカットフィルターを1つずつ減らし、スマホ・スマートスピーカーに対応させたモデルが、890と891です。
スマートフォンのiRobot HOME アプリを使うと、別の部屋や外出先からでも清掃を開始できます。他にも、清掃開始時間のタイマー予約(スケジュール機能)や、清掃モード設定が可能です。
準新機種885, 875, 875A, 875Lite
2つ目のグループは、「準新機種」です。
2015 ~ 2016年に発売されたルンバ885, 875, 875A, 875Liteには、リチウムイオンバッテリー + オートバーチャルウォールまたはお部屋ナビが付属します。
885がお部屋ナビが付属する機種で、それ以外はオートバーチャルウォールです。
885と875には、10ヶ月後メンテナンスサービスが付帯します。これは、ユーザー登録を行うと、10ヶ月後以降に分解・清掃・点検・修理パーツ交換を無償で受けられるサービスです。
なお、このサービスが付帯していない機種でも、有償ですがメンテナンスを受けることができます。
885, 875, 875Aには、リモナビというリモコンが付属します。
このリモコンで、清掃開始・スポット清掃開始・ドックに戻る、という指示を出せるほか、ラジコンのように動く方向を指示して手動で掃除することもできます。
しかし、最近の機種には付属していません。実際、使う機会は少ないです。
あとは、バーチャルウォール・排気フィルター・交換用エッジクリーニングブラシの付属数の多い順に、ルンバ885, 875, 875A, 875Liteとなっています。
旧機種880, 870, 871
3つ目は「旧機種」のグループです。
2014年に発売されたルンバ880, 870, 871には、XLifeバッテリー + オートバーチャルウォールまたはお部屋ナビが付属します。
880がお部屋ナビが付属する機種で、ほかがオートバーチャルウォールが付属する機種です。
871よりも870のほうが付属品数が多い(上位機種)であることに注意してください。
800シリーズ中のおすすめ
800シリーズのなかでのおすすめは、890です。
新機種のルンバe5は、890と比べ、吸引ローラーがわずかに良くなり、ダスト容器が水洗い可能になりますが、少しでも安いほうがよい場合は890が狙い目でしょう。
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またデュアルバーチャルウォールが2台欲しい方は、スマホ対応ではなくなりますが、876もおすすめです。
なおバーチャルウォールは後から買い足すこともできます。
876と890,891の違いについて、より詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてみてください。
ルンバ876と890、891の4つの違い。最新3機種を図と表でわかりやすく比較します。おすすめはこれ!
価格の一覧
参考価格は次のようになっています。見出しをタップすると並べ替えできます。
モデル | 価格 (円) |
---|---|
870 | − |
875 | − |
875A | − |
875Lite | − |
876 | − |
885 | − |
890 | − |
891 | − |
600シリーズ
最後の600シリーズは、8機種が展開されています。
うち3機種は色が違うだけのAmazon限定モデル、日本限定モデルです。
ルンバ600シリーズ8機種の一覧と比較を次の図に示しました。
ルンバ600シリーズでは、641, 642,643と622にはスケジュール機能が付いていません。671, 690, 691, 692はスマホアプリに対応しています。
リチウムイオンバッテリーとデュアルバーチャルウォールが付属する新機種と、XLifeバッテリーとオートバーチャルウォールが付属する旧機種に分けることができます。
新機種691, 690, 680, 671, 643, 642, 641
2020年に発売された671は、デュアルバーチャルウォールが1つ付属し、その他のモデルはデュアルバーチャルウォール1つと交換用フィルターが1つ付属します。
ルンバ最廉価モデルが643です。ルンバ642は、643の色違いでAmazon限定モデルです。 641も色違いモデルです。
ルンバ643について気になっている方は、次の記事で最新の他の4機種(e5, 960, i7, i7+)と比較していますので参考にしてみてください。
ルンバ641, 642, 643の1つの違い。ルンバ最新5機種中での位置づけは?
ルンバ643に、「スケジュール機能」を追加したのが680で、680に「スマホ・スマートスピーカー対応」したのが671, 690です。
690は2017年発売モデルで、アイロボットの公式ストアでの取り扱いはもうありません。ルンバ690の代わりに同等の性能を持つルンバとして2020年に発売されたのが671です。
671は690と比べると、交換用フィルターの付属がなくなりましたが、最大稼働時間が30分長くなり、90分になりました。
スケジュール予約機能は、予め指定した曜日と時間になるとルンバが清掃を開始する機能です。
仕事などで家を不在にする時間が決まっている方は、スケジュール機能があると便利です。
スマホ・スマートスピーカー対応機能は、wifi・インターネット経由で、他の部屋や外出先からルンバの清掃開始・停止を操作したり、スケジュール予約をしたり、音声でルンバを操作できる機能です。
スケジュール機能や、スマホ・スマートスピーカー対応機能については次の記事で詳しく説明しています。
ルンバ641と690の違いは3つ!スケジュール機能の有無が選択のポイント。
Amazon限定モデル692
2020年にルンバ692がAmazon限定モデルとして発売されました。
これは、ルンバ671からバーチャルウォールを除いたモデルです。
最大稼働時間が90分と長いですが、バーチャルウォールや交換用フィルターが付属していませんので、バーチャルウォールを使用する予定の場合には、ルンバ671の方がおすすめです。
ルンバ692については次の記事で詳しく検討しています。
Amazon限定最安モデル606
ルンバ641, 642, 643から、バーチャルウォールを省いたモデルが、ルンバ606です。
2019/4/10より販売されています。
2019年5月現在ルンバの中で最も安いモデルですが、643と比べて2千円安い程度ですので、バーチャルウォール付きの643のほうがおすすめです。
旧機種654, 622
旧機種の最廉価モデルが622です。
622に、スケジュール機能を追加したものが654です。
新機種との関係は、641の旧機種が622で、680の旧機種が654です。
なお622では、リモナビと交換用エッジクリーニングブラシも付属します。
600シリーズ中のおすすめ
600シリーズでのおすすめは、スケジュール機能がなくても良いなら641か642, 643です。
2019年11月現在、641, 642, 643の価格が3万円台前半か3万円を切るくらいまで安くなってきています。
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- 価格¥39,800(2024/12/04 04:29時点)
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Amazon限定の606は、現状では2千円程度安いだけですので、バーチャルウォールがついている643などのほうが良いでしょう。
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スケジュール機能が必要なら、680がおすすめです。
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さらにスマホ対応機能が必要なら690, 691, 671, 692が視野に入ってきますが、しかし上位シリーズのe5や800シリーズと価格差がなくなって来ますので、800シリーズを検討しても良いでしょう。
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600シリーズについてより詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてみてください。
- ルンバ671とルンバe5の性能比較!ゴミ除去能力に優れたe5。
- ルンバ690とe5の性能比較!ゴミ除去能力に優れたe5。
- ルンバ641と690の違いは3つ!スケジュール機能の有無が選択のポイント。
- ルンバ690と890の違いは1つ!吸引力が高く、ハウスダストが少ないルンバ890。どちらがおすすめ?
- ルンバ680と690の違いは2つ!スマホ・スマートスピーカー対応機能は必要か?おすすめはどっち?
- ルンバ641と622の4つの違い!わかりやすく説明します。
- ルンバ 622と654の違いは4つ!わかりやすく紹介します。
参考価格
参考価格は次のようになっています。見出しをタップすると並べ替えできます。
モデル | 価格 (円) |
---|---|
606 | ¥36,980〜(2024/12/04 23:12) |
622 | − |
641 | ¥39,800〜(2024/12/04 04:29) |
642 | − |
643 | − |
654 | − |
671 | ¥43,780 |
680 | ¥35,958〜(2024/12/04 17:30) |
690 | − |
691 | − |
692 | − |
参考価格一覧
参考価格は次のようになっています。見出しをタップすると並び替えできます。
モデル | 参考価格 (円) |
---|---|
i7+ | ¥89,800〜(2024/12/04 04:29) |
i7 | ¥67,890〜(2024/12/04 04:29) |
985 | − |
980 | − |
961 | − |
960 | ¥49,800〜(2024/12/04 08:03) |
870 | − |
875 | − |
875A | − |
875Lite | − |
876 | − |
885 | − |
890 | − |
891 | − |
622 | − |
641 | ¥39,800〜(2024/12/04 04:29) |
642 | − |
643 | − |
654 | − |
671 | ¥43,780 |
680 | ¥35,958〜(2024/12/04 17:30) |
690 | − |
691 | − |
e5 | ¥41,800〜(2024/12/04 23:12) |
606 | ¥36,980〜(2024/12/04 23:12) |
692 | − |
予算別おすすめ機種
ここまでのまとめとして予算別のおすすめ機種を紹介します。
4万円未満
予算が4万円未満の場合は、スタンダードモデルの641, 642, 643がおすすめです。
641, 642, 643はパネル色が異なるだけでほかは同じため、この3機種の中で一番安いモデルを選択すればよいでしょう。
これらのモデルは安価ですが新モデルであって、バッテリーが長寿命のリチウムイオンバッテリーになり、バーチャルウォールも多機能のデュアルバーチャルウォールになっています。
ただ上位モデルの680, 690と比べると、スケジュール予約機能がありません。
スケジュール予約機能は、予め指定した曜日と時間になるとルンバが清掃を開始する機能です。
仕事などで家を不在にする時間が決まっている方は、もう一つ上位機種のスケジュール機能があるルンバ680, 690か、安くなってきているさらに上位機種の890がよいでしょう。
他社のロボット掃除機と比較すると、ルンバ641, 642, 643はスタンダードモデルでも性能が良いためか、ルンバの中でも売れているようですね。
スタンダードモデル:
スケジュール機能が必要な場合は、680や690, 691がおすすめです。(時期によって4万円を超えていることもありますが…。)
ルンバ680と690の違いは2つ!スマホ・スマートスピーカー対応機能は必要か?おすすめはどっち?
680: 641にスケジュール機能が追加されたモデル。
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- 価格¥35,958(2024/12/04 17:30時点)
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690, 691: 680にスマホ・スマートスピーカー対応機能が追加されたモデル。
671は、690から交換用フィルターを除いたモデルですが、執筆時点では割高です。
- アイロボット(IRobot)
692は、671からバーチャルウォールを除いたモデルです。
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4~5万円
予算が4~5万円の場合は、ゴミ除去能力の高い800シリーズの890か、876がおすすめです。
ルンバ876と890、891の4つの違い。最新3機種を図と表でわかりやすく比較します。おすすめはこれ!
800シリーズが5万円を切るというのは2018年前半にはなかなか考えられないことでしたが、ルンバe5の発売以降安くなってきています。
890は、特に安くなってきていてお買い得だと思います。
スマホ・スマートスピーカー対応しています。
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876は、スマホ対応しませんが、デュアルバーチャルウォールが1台多く付属します。
デュアルバーチャルウォールは別に買うと7,400円程度しますので、2台使う予定の方は876がおすすめです。
5.4万円
予算が5.4万円ある場合は、新発売されたe5一択でしょう。
800シリーズ+αの基本性能と、ダスト容器が洗えるようになっていながら、800シリーズ最上位の890よりも安いという戦略的な商品です。
ルンバe5の、前機種からの5つの改善点とは?e5は性能が良いのに安い、お買い得モデル。
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- 価格¥41,800(2024/12/04 23:12時点)
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8万円
予算が8万円程度ある場合には、900シリーズの960が購入できます。
900シリーズになるとナビゲーション性能がずっと賢くなり、下位機種の「ルンバ」とはまったく別の動きを見せてくれます。
e5と比べて一回り高くなりますが、それだけの価値はあります。
ルンバに効率よく掃除をして欲しい方、ルンバの賢さを体感したい方におすすめです。
- アイロボット(IRobot)
- 価格¥49,800(2024/12/04 08:03時点)
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11万円
予算11万円の場合は、i7が購入できます。
価格の安い下位モデルの960と迷うところですが、清掃する部屋を指定できるiAdapt3.0 や、吸引力10倍、洗えるダスト容器、WiFi 5 GHz帯対応は魅力的です。
最新のナビゲーション機能であるiAdapt 3.0を使いたいという方には、おすすめです。
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- 価格¥67,890(2024/12/04 04:29時点)
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12万円
予算が12万円ある方は、980 が購入できます。
カーペットブースト機能でカーペットの毛が綺麗に取れますので、カーペットでゴロゴロするのが快適になりますよ。
米国の口コミでは、カーペットに落ちたペットの毛は、i7+, i7よりもよく取れるといわれています。
そのため、長毛のペットを飼っている方に特におすすめです。
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14万円
予算が14万円あると、2019年最上位モデルのi7+が手に入ります。
唯一、自動ゴミ収集機であるクリーンベースが付属します。
これによってゴミ捨てまでほぼ自動になり、掃除機がけのことをあまり考えなくても済みます。
ルンバの最新性能を体感したい方におすすめのモデルです。
ルンバi7, i7+が新発売。980からの9つの変更点とは?モーターは弱いがナビは向上。
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- 価格¥89,800(2024/12/04 04:29時点)
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まとめ
ルンバ25機種の一覧と機能の比較を見てきました。
600, 800, e5, 900, iシリーズの違いは、「ゴミ除去能力」と「ナビゲーション能力」の2つの清掃能力にあります。
iシリーズの「iAdapt3.0」と900シリーズの「iAdapt 2.0」はカメラを使ったナビゲーションにより、下位モデルと比べてルート選択の賢さが違います。
各シリーズ内での違いは、付属品と便利機能の有無にあります。
最近の機種では、バッテリー寿命が伸びており、バーチャルウォールが最新型になっています。
そのため、値段を比較しつつ、なるべく最近の機種を選ぶと良いでしょう。
以上、[2020年] 図で比較するルンバ26機種の特徴と違いでした。