ルンバe5と890, 891の5つの違い!e5は性能が良いのに安い、お買い得モデル。

ルンバe5が、2018年10月26日に新発売されました。

ルンバe5は、実質的に800シリーズの後継機種です。これまで発売されていたルンバ890 (あるいはAmazonモデルのルンバ891)とどう変わったのでしょうか。

 

次の記事ではルンバ25機種を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

図で比較するルンバ25機種の特徴と比較。ひと目で分かる本体性能と付属品の違い。

ルンバe5とルンバ890の違い

ルンバe5の大きな変更点は、ダスト容器が水洗い可能になり、価格が2万円ほど安くなったことです。

あとは、ロボット掃除機の頭脳の部分であるナビゲーション性能はルンバ890と変わっていませんが、清掃性能はわずかに向上しています。

 

具体的に異なるのは次の5点です。

  • ダスト容器が水洗いできるかどうか
  • 吸引ローラー
  • ダストカットフィルター
  • 稼働時間
  • 価格

なお、重量やサイズもわずかに異なりますが、ほぼ変わりません。

表にすると次のようになります。

  ルンバe5
ルンバ890
ダスト容器 水洗い可 (e5 Only) 水洗い不可
吸引ローラー ゴム製デュアルアクションブラシ Aero Force エクストラクター
ダストカットフィルター ダストカットフィルター (e5 Only)
ホコリや花粉、ダニなどのアレルゲンも99%補足する。
ダストカットフィルター
0.3 umの微細なゴミでも90%以上をカット。
稼働時間 最大90分 最大60分
アイロボットストア価格 53,870 円 75,470 円
参考価格

違いを詳しくみていきましょう。

ダスト容器が水洗いできるように

一番大きな改善点として、ルンバe5では、ダスト容器を水洗いできるようになりました。

 

ルンバは、ダスト容器に紙フィルターを使いません。

そのためルンバのゴミを捨てる際には、深めのゴミ箱の中でダスト容器をひっくり返して、ゴンゴンと叩いてゴミを落とします。

これだけなので、ダスト容器には細かいホコリが残ってしまいます。

ダスト容器内部だけなら良いのですが、しばらく使っているとダスト容器の周りも、静電気で細かいホコリがびっしりついてしまうという欠点がありました

 

ルンバe5では、フィルターを外せばダスト容器を水洗いできるようになり、手軽に綺麗に保つことができるようになりました

私はときどき、ダスト容器をウェットティッシュで拭いていたため、これは非常に良い改善点だと思います。

なぜ、水洗いという基本的なことが、これまでできなかったのか不思議です。

ルンバはアメリカでデザインされていますが、室内でも靴で生活している人が多いアメリカでは、床に置いてあるルンバがホコリっぽくてもあまり気にしないからかもしれませんね。

吸引ローラー

ルンバe5も890もどちらも、吸引ローラーはゴム製の2本のローラーでできています。

ただ、ルンバe5の吸引ローラーのゴム足は、890や上位機種の980などよりもやや長くなり、床により密着できるようになったため、吸引力が向上しています。

 

またカタログでは、小さい字で「パワーリフト吸引」とこっそり書いてあるだけなのですが、ダスト容器へつながる吸気口が、吸引ローラーの上の方へ移動しています

これによりエアフローが改善され、吸引ローラーまで吸引力が伝わりやすくなっていると考えられます。

 

仕様上の吸引力はどちらも (AeroVac搭載の600および700シリーズとのカーペット上で比較して) 5倍となっており、吸引モーターには変更はないようです。

 

ただゴミの取れ方である「ゴミ除去量」がどれだけ改善するのかについては、カタログで定量的な表現はありません。

公式の機種一覧表でもルンバe5だけ、ゴミ除去量の欄が空欄になっています(2018/11/09現在)。

そのため、少しは良くなったかもくらいに捉えておく方が良いと思います。

ダストカットフィルター

ダストカットフィルターについても変更がありました。

ダストカットフィルターは、ダスト容器の出口にあるフィルターで、ルンバから出る排気を綺麗にする役割があります。

 

ルンバ890では、上位機種の980と同じダストカットフィルターが使用されており、「0.3 umの微細なゴミでも90%以上をカット。」と紹介されていました。

ルンバe5では、名前は同じダストカットフィルターですが、別の形状になり、「ホコリや花粉、ダニなどのアレルゲンも99%補足する。」という表現になっています。

 

コナヒョウヒダニの体長は200 ~ 500 um、スギ花粉の直径は20 umと、0.3 umよりも大きいですので、これまでのダストカットフィルターでも、花粉・ダニに絞れば99%は補足できているのではないかとも推測されます。

また、フィルターの面積は小さくなっていますが、フィルターの素材は変わっていないようにも見えます。

カタログでも「向上した」という表現はされていないため、フィルター性能が向上したかどうかははっきりしません

 

それでも、フィルター面積が小さくなったせいか(?)、これまでフィルターは2個セット販売だったものが、3個セット販売に変わっています。

フィルターの単価が安くなっているとすれば、嬉しい変更ですね。

稼働時間

ルンバ890では、稼働時間は最大60分でしたが、e5では電力効率を改善したことにより最大90分と1.5倍にまで伸びました

ルンバe5や890では、清掃途中でバッテリーが切れた場合は、自動でホームステーションに戻って充電をします。

しかし上位モデルの900シリーズとは異なり、充電後は清掃が自動再開されません。

そのため、稼働時間が伸びるということは清掃可能範囲が広がることに繋がります

 

家具などの障害物の多さにもよりますが、経験上6~8畳の部屋3つ分を清掃するのに30~40分くらいかかります。

60分あれば一つの階は十分清掃できそうという方もいらっしゃるかもしれませんが、バッテリーが新品のときに90分清掃できれば、バッテリーが消耗したときでも60分は清掃できそうですので安心です。

価格

価格はアイロボット公式ストア価格で、ルンバ890は 75,470 円でしたが、e5では 53,870 円と2万円以上安く設定されました

ルンバe5の方が性能がよいのに安いというのは、アイロボット社がルンバe5を本気で売ろうとしている気持ちが伝わってきますね。

ルンバは他社のロボット掃除機よりも性能は良いですが、価格がネックになっていましたので、e5は売れるのではと思います。

 

もはや、ルンバ890の存在意義がないように思えます。在庫を抱えたお店のことが心配になってきます…。

なぜe5という機種名なのか?

私の推測に過ぎませんが、これまで800シリーズでは大きな変更があった場合は、870, 880, 890と10ずつ機種名の数字が増えていました。

このルールで行くと、890の次は番号がないので、別のシリーズ名にしたのだと思われます。

600シリーズも、900シリーズも、現在はルンバ690, ルンバ980まで来ているので、今後は他のシリーズも、eシリーズに変わっていくのかもしれませんね。

まとめ

以上、新発売されたルンバe5と、実質的な前機種であるルンバ890の5つの違いについて紹介してきました。

ルンバe5では、ダスト容器の水洗いが可能になり、吸引ローラー・ダストカットフィルター・稼働時間が向上しました。

そして、アイロボット公式ストア価格は 53,870 円で、ルンバ890よりも2万円安くなりました。

 

このe5の上位機種の900シリーズでは、カメラが搭載されており、ナビゲーション機能が向上していますが、実勢価格は 2018/10/31現在 8万円台からとなっています。

ルンバe5は、ナビゲーション性能では900シリーズよりも劣りますが、清掃性能は900シリーズと同等です。

 

ナビゲーション性能に+ 2.5万円も出す必要性を感じないという方に、ルンバe5はこれまでの800シリーズと比べ、とてもお買い得になっています。

ベーシックモデルの600シリーズは清掃性能が心配だけど、800シリーズは高いなぁと思っていた方には、ルンバe5が一番おすすめのモデルです

 

ルンバなどのロボット掃除機は、段差や小物に引っかかったりという癖は少しありますが、自分で掃除するよりも床はずっと綺麗になります。

是非ルンバを手に入れて、快適な生活も手に入れてくださいね。

 

ルンバe5や800シリーズと上位機種の960の違いについては次の記事を参考にしてみてくださいね。

ルンバ890と960の違いは3つ。ルンバ960はカメラ付きで「賢さ」が大きく違う!

 

ルンバ全体のモデルについては、次の記事でまとめて紹介しています。

図で比較するルンバ24機種の特徴と比較。ひと目で分かる本体性能と付属品の違い。

 

以上、ルンバe5とルンバ890の5つの違い!e5は890より性能が良いのに安いお買い得モデル。でした。