東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドームER-VD7000とER-VD5000は何が異なるのでしょうか。違いは3つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、東芝のオーブンレンジについて一覧表で性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
3つの違い
ER-VD7000とER-VD5000はどちらも2020年発売モデルです。ER-VD7000は石窯ドームの最上位機種で、ER-VD5000は2番目の機種です。
違いは次のとおりです。
- 液晶の種類
- スマートフォン連携(アプリ対応)機能の有無
- レシピ数・自動メニュー数
オーブン・グリル・レンジ・スチームの基本性能や、外形寸法、庫内有効寸法は同じです。
違いを表で比較すると次のようになります。
タイプ | 過熱水蒸気オーブンレンジ | |
庫内容量 | 30L (ワイド&フラット庫内) | |
型名 | ER-VD7000 | ER-VD5000 |
---|---|---|
参考価格 |
グランブラック − |
グランブラック − |
参考価格 | グランホワイト − |
− |
型名 | ER-VD7000 | ER-VD5000 |
オーブン・グリル | ||
オーブン温度 | 100~300℃・350℃(約5分まで。その後230℃。予熱は最大300℃。) | |
加熱方式 | ラウンド石窯ドーム構造/ 庫内まるごと遠赤(扉部を除く)/ 熱風コンベクション(2段)/ 上下2段のワイド熱風/ (上)ドームヒーター |
|
深皿調理 | 深皿メニュー | |
過熱水蒸気調理 | 100~250℃・300℃ | |
ハイブリッド調理 | 100~250℃・300℃ | |
ノンフライ調理 | ● | |
型名 | ER-VD7000 | ER-VD5000 |
グリル調理 | 大火力石窯ドームグリル | |
カラッとあたため | ● | |
トースト (6枚切り2枚) |
5分30秒(約4分で裏返し) | |
冷凍トースト | 7分30秒(約5分10秒で裏返し) | |
スチームトースト | 6分30秒(約4分30秒で裏返し) | |
ふっくらパン | ● | |
発酵 | 30・35・40・45℃ | |
スチーム発酵 | 30・35・40・45℃ | |
型名 | ER-VD7000 | ER-VD5000 |
レンジ | ||
レンジ出力(W) | 1000/600・500連続 200相当、100相当(1000Wは5分まで。その後600W。) | |
センサー | ねらって赤外線センサー (1024ポイント赤外線センサー/温度センサー) |
|
あたため機能(抜粋) | ごはん/おかず/ 二品 / お好み温度 / スチームあたため /牛乳/お酒/ゆで野菜 | |
解凍 | お急ぎ解凍(少量50gから)/スチーム全解凍(少量50gから)/さしみ・半解凍 | |
型名 | ER-VD7000 | ER-VD5000 |
スチーム | ||
スチーム方式 | 給水カセット式 | |
スチーム調理 | お手軽蒸し(100℃)/低温蒸し(35~95℃) | |
スチームレンジ | ● | |
総レシピ数(自動メニュー数) | 486(493) | 327(166) |
型名 | ER-VD7000 | ER-VD5000 |
お手入れ | ||
庫内コーティング |
とれちゃうコート
( セラミックコート ) ( 扉部、底面を除く ) |
|
手間なしお手入れコース | ●(3分) | |
使いやすさ | ||
IoT機能 | スマートフォン連携(アプリ対応) | − |
表示 | 5インチカラータッチ液晶表示 | ホワイトバックライト大型液晶表示 |
型名 | ER-VD7000 | ER-VD5000 |
付属品 | 深皿(鉄板ホーロー)41.2×29.1cm 1枚/ 遠赤包み焼き角皿( とれちゃうコート )41.2×29.1cm 2枚/ 焼網/ 取扱説明書/ 別冊料理集 |
|
外形寸法(mm) | 498(幅)×399(奥行)×396(高さ) | |
庫内有効寸法(mm) | 394(幅)×314(奥行)×232(高さ) | |
設置寸法 | 左右背面ピッタリ設置 上方10 cm以上 |
|
質量 | 約21kg | |
消費電力(W)/ヒーター出力(W) | 1430/ オーブン1410・グリル1100・ スチーム1000 |
|
消費電力(W)/高周波出力(W) | 1430/1000 | |
年間消費電力量 | 72.0kWh/年 | |
公式ページ | ER-VD7000 | ER-VD5000 |
違いについて詳しく見てみましょう。
液晶
ER-VD7000には5インチカラータッチ液晶が、ER-VD5000にはホワイトバックライト大型液晶が搭載されています。
次の画像はER-VD7000です。
ER-VD7000では、タッチ液晶が扉の右上に配置されています。ボタンは、「スタート」と「取り消し」の2つだけで、他の操作はタッチ液晶で行うスタイルです。
この液晶画面は、前年モデルER-TD7000では4.3インチでしたが、ER-VD7000では5インチと一回り大きくなりました。iPhone SEの画面が4.7インチですから、コンパクトなスマホと同じくらいの画面サイズがあります。
操作画面は、スマホアプリのようになっています。
(画像は東芝公式ページより引用。)
上部に「あたためる」と「料理する」の2つのボタンがあります。「あたためる」が初期画面になっていて、レンジ加熱をしたい場合には、この画面で操作をします。オーブン・グリル・蒸しを使いたいときには、「料理する」を選ぶかスワイプをすると、対応したボタンが出てきます。加熱水蒸気や発酵などを使いたいときには、そこからさらに「その他」を選んでメニューを出す、という使い方になります。どこにボタンがあるのか少しわかりにくいですが、スマホ操作が得意な方なら、すぐに慣れてサクサク使えるようになると思います。
注意点としては、スマホと同じでボタンや文字は小さいですので、細かい文字が見にくい年齢の方には使いにくいかもしれません。またスマホと同じで濡れた手では操作ができなかったり誤動作しますので、手はよく拭いて操作する必要があります。(ユーザーインターフェースはパナソニックが得意とする領域で、東芝や日立はどちらかというと不得意な感じはします。)
タッチパネル液晶ならでは利点としては、次のものがあります。
- よく使う自動調理メニューを30件までお気に入りに登録できる
- (i)ボタンを押すと「あたためのコツ」、「使い方のコツ」などの説明が表示される
- 運転状況がプログレスバーで表示される
- おすすめ12メニューのレシピを表示できる
- 画面の色を2通りから選択できる
- 庫内灯やブザー音の設定が簡単にできる
- 自動メニュー名に合わせて画像が表示されるのでわかりやすい
- 料理集の検索ができる
- メニュー番号から選ぶときにはテンキーが入力できる
メニューはたくさん搭載されていますので、検索ができるのはとても便利そうですね。このように、ER-VD7000のタッチ液晶はスマホアプリを使い慣れた方には、同じ操作感で使えて便利でしょう。
次の画像はER-VD5000です。
ホワイトバックライト大型液晶が下側にあり、その右側に「スタート」と「取り消し」ボタン、左側にレンジ・オーブン・スチームなどのボタンが並んでいます。スタートボタンはダイヤルも兼ねています。
(画像は東芝公式ページより引用。)
こちらは従来のインターフェースですので、とりあえずボタンを押して、ダイヤルを回して、スタートをすれば動きそうということがすぐわかります。ボタンやダイヤルの感触があるほうが好きという方は、ER-VD5000の方がおすすめです。
自動メニューを使う場合には、レシピ集で作りたいものを探し、そこに書かれているメニュー番号(例えばクッキーなら39)までダイヤルを回して、スタートします。
(画像は東芝公式ページより引用。)
液晶の上の細かい文字の中から「39 クッキー」を探し出してから、液晶に表示される料理集のページを見て料理集を開く、ということもできます。
ER-VD7000のようにメニュー名や画像は表示されず、番号のみが表示されますので、あっているのか少し不安になります。しかし、シンプルな操作性で、これで十分という方も多いでしょう。大型液晶ですので、数字は大きく表示されて見やすいです。
ER-VD5000は従来型のボタン・ダイヤルが好きという方や、これで十分という方におすすめです。
スマホ連携
ER-VD7000には、スマホ連携機能が付いています。WifiのLAN環境が必要になります。
「IoLIFE」というアプリをスマホにインストールすると、レシピ検索、レシピ送信、動作状況通知、説明書閲覧ができます。
レシピ検索は、季節やイベントに合わせたレシピが掲載されたり、食材・機能などからレシピを検索することができます。
(画像は東芝公式ページより引用。)
レシピ送信は、アプリにあるレシピの加熱情報を本体に送信でき、設定が簡単にできます。
(画像は東芝公式ページより引用。)
動作状況通知は、オーブンの予熱終了や、加熱終了などが通知される機能です。
(画像は東芝公式ページより引用。)
このうち、レシピ検索と説明書閲覧は、Webレシピ集を開いたり、取説のPDFファイルを開いたりすることで同等のことができますし、レシピ送信機能は、加熱情報を本体で直接入力してもそれほど手間は変わりませんので、どちらでも良い機能に思えます。唯一、動作状況通知は、ほったらかしで長時間オーブン調理をしていて、別の部屋で家事をしているときなどに終了を通知してくれるのは便利そうです。
このように、ER-VD7000は、既に本体がスマホのような操作感でサクサク操作できて便利ですので、スマホアプリで便利になることは少なそうです。
なお、取扱説明書・レシピ集や、Webレシピは次のページで見ることができます。
- ER-VD7000 取扱説明書・レシピ集 ダウンロードページ
- ER-VD5000 取扱説明書・レシピ集 ダウンロードページ
- ER-VD7000 Webレシピ集
- ER-VD5000 Webレシピ集
- 東芝電子レンジ レシピ検索
レシピ・自動メニュー
ER-VD7000の総レシピ数と自動調理メニュー数は、486個と493個で、ER-VD5000は327個と166個です。総レシピ数は、レシピ集に掲載されているアレンジレシピなども含んだレシピの数です。自動メニュー数は、自動調理可能なメニュー数のことです。
ER-VD7000のレシピ数や自動調理メニューはとても多く、レシピ集冊子のページ数は351ページもあります。レシピ集掲載のレシピはほぼすべて自動調理に対応しているようで、時間や温度を設定する必要がありません。そのため、オーブンレンジでほったらかし調理をして、夕飯を作りたいという方は、ER-VD7000の方が様々なメニューを作れますのでおすすめです。
とはいえ、ER-VD5000も十分なレシピ数がありますし、ER-VD7000同様に深皿調理や蒸し物にも対応しています。手動調理のレシピが多いですが、手動の加熱設定が面倒でなければER-VD5000でも良いと思います。
どちらがおすすめか
このように、ER-VD7000はER-VD5000と比べて、5インチのタッチパネル液晶を搭載し、スマホアプリに対応し、レシピ・自動メニュー数が多いという点が異なります。
特に、タッチパネル液晶はスマホのようにサクサク操作できますので、スマホの操作感に慣れている方にER-VD7000はおすすめです。自動調理できるレシピ数も多いため、オーブンレンジで料理のレパートリーを広げたいとか、ほったらかし・お手軽調理をしたいという方にもおすすめです。
一方で、 ER-VD5000は従来のダイヤルとボタンタイプの操作方法が好みという方や、シンプルなユーザーインターフェースが好きな方、老眼が進んできたという方におすすめです。レンジ・オーブン・グリル・スチームの基本性能はER-VD7000と同じですが、ER-VD5000のほうが価格が抑えられていますので、操作性にはこだわらないという方にはコストパフォーマンスが良い機種です。
どちらの機種を選んでも、加熱の基本性能は他のメーカーのオーブンレンジと比べて非常に高いものであり、満足できると思います。東芝によると、350℃のオーブン最高温度は、2021年2月1日現在、国内家庭用100Vオーブンレンジでは業界最高ということです。スチーム出力も下位モデルのER-VD3000と比べてパワフルであり、中華まん・ベーグル・蒸しケーキ・シュウマイ・蒸し野菜などの蒸し物をつくることができ、おすすめです。
価格は次のようになっています。
タイプ | 過熱水蒸気オーブンレンジ | |
庫内容量 | 30L (ワイド&フラット庫内) | |
型名 | ER-VD7000 | ER-VD5000 |
---|---|---|
参考価格 |
グランブラック − |
グランブラック − |
参考価格 | グランホワイト − |
− |
まとめ
ER-VD7000とER-VD5000の違いは、液晶とスマホ対応、レシピ数の3つです。ER-VD7000はタッチ液晶で操作性がよく、自動調理メニューが多いのが特徴です。その分、価格は高くなりますが、毎日の調理や週末のパン・ケーキづくりに活用したいという方にはER-VD7000がおすすめです。
次の記事では、東芝のオーブンレンジ・単機能レンジについて性能を一覧表で比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
次の記事も参考にしてみてくださいね。
以上、ER-VD7000とER-VD5000の3つの違い!でした。
参考
- TOSHIBA(東芝)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
- TOSHIBA(東芝)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
- TOSHIBA(東芝)
- Amazonで口コミ・レビューを見る