ベネッセのおしゃべりことばのずかんは、ことばを覚え始めた子におすすめの図鑑!

ベネッセの「にほんご えいご おしゃべりことばのずかん」は、タッチペンで絵をタッチすると、読み方を読み上げてくれる幼児用図鑑です。

ことばを覚え始めた1歳半〜2歳半の子供から、「あー!(これなに?)」と聞かれ続けて困っているお母さんお父さんに、おすすめの図鑑です。

購入してみましたので、レビューします。

レビュー

おしゃべりことばのずかんは、2018年からポスターが付いた「新装版 」が出ており、今回は新版を購入しました。

ポスターが付く以外は、旧版と同じものです。

新装版 にほんご えいご おしゃべりことばのずかん ([バラエティ])

大きなパッケージです。

累計9万部突破ということですが、タッチペンのことば図鑑としては売れている方ではないでしょうか。

なお、3年5ヶ月間で9万部ということですが、一年に生まれる子供の数は100万人弱ですので、単純に計算して50人に1人くらいは購入していることになります。

 

横にあるのは、サイズの比較対象のプラレールです。

裏側です。

ダンボールのパッケージを開けると、本とタッチペンが出てきます。

ペンは単4電池二本使用で、電池はドライバーを使って簡単に交換できます。

うちでは、1日30分くらい使用して、10日で電池が切れました。充電池を使うようにしています。

 

軸が太めですので、1歳11ヶ月児には持ちにくいようですが、10分くらいで慣れて使いはじめました。

ペン側面の電源スイッチは大人が操作する用に動かしにくく作ってあるようですが、うちの子は自分で自在にON/OFFしますので、放っといても勝手に使ってくれます。

 

音量は調整できますし、標準の音量で十分な音量があります。

本のページは厚紙になっていますので、1~2歳児が扱っても長持ちします。

52ページあり、633語が掲載されています。

他のタッチペンの図鑑には、2000~3000語も収録されているものもありますが、そういう図鑑は薄い紙で出来ていますので、1~2歳児用にはこの本がおすすめです。

 

1つめのペーシです。

★がついている動物は、名前のあとに鳴き声もなります。

のりものや楽器のページでは、のりものの音や楽器の音がします。

 

ジャンルは次のように分かれています。

●どうぶつ ●みずのいきもの ●やさい ●くだもの ●たべもの ●おやつ ●みにつけるもの ●いえのなか ●おもちゃ・あそび ●がっき ●のりもの ●むし ●かぞく ●しごと ●まちのなか
●しぜん ●いろ・かたち ●あいさつ ●はんたいのことば ●きせつ ●ひらがな ●アルファベット・かず

1~2見開きが1ジャンルになっています。

 

きせつのページはこうなっています。

 

左ページ上部のにある赤・青・緑・ピンク色の枠は、順に英語・日本語・クイズ・ストップになっています。

英語モード・日本語モード・クイズモードに切り替えたり、音の再生を止めることができます。

 

クイズモードでは、そのときに設定している言語(日本語か英語)で3問クイズが出ます。

「〇〇はどれかな?」と聞かれるので、答えをタッチペンでタッチします。

考慮時間には音楽が流れますし、間違うと「ちょっと違うみたい」「ぶーぶー!」と言われるので、楽しく遊べます。

 

また、英語の歌が流れるページもあります。

●Under the Spreading Chestnut Tree(おおきなくりのきのしたで)
●ABC Song(ABCのうた)

日本語の歌は入っていません。

 

さいごの方のページの「ひらがな」や「アルファベット」は50音表・アルファベット表になっています。

「あ」をタッチすると「あ」と言い、下の絵をタッチすると「あじさい」と言います。

アルファベットも、「A」はA、りんごの絵は「Apple」と言いますが、かずの方は犬をタッチしても、「いち」と言います。

 

新装版で付属のポスターは、ひらがなとアルファベットのページをポスターにしただけのものです。

ポスター裏面です。

両面印刷ですので壁に貼るという感じでもありませんし、なくてもよいかなと思います。

 

タッチペンの仕組みは、絵の方に細かい模様が書き込まれていて、それをペンで読み取ってタッチしているものを検知するという仕組みになっています。

ズームすると格子状の模様が見えます。

新装版 にほんご えいご おしゃべりことばのずかん ([バラエティ])

使用感はとても良い

全体的な使用感としては、使いやすく、買ってよかったと思う商品です。

子供は気に入ったらしく、毎日出してきて遊んでいます。

 

親と一緒に遊びたいというのは変わらないみたいですが、親が手が離せないときでも、ひとりでタッチして、ペンで読み上げたものを復唱したりしています。

英語モードやクイズモードについてもタッチすると切り替わるということを、勝手に学習したようで、「英語」という概念ができたのではと親は思っています。

 

言葉は本来なら親が横に座ってひとつひとつ教えてあげるものだと思っていますし、電子音が好きではないので、この「おしゃべりことばのずかん」を買うのは抵抗がありました。

しかし、子供が2歳直前になって急速にことばを知りたがるようになり、親が手を離せないときくらいは本に任せようと思って買ってみたら、とても良いものでした。

この本を子供に渡して終わりという使い方はよくないと思いますが、絵本の読み聞かせや、おしゃべりしないずかんで言葉を教える時間は今までどおり取るようにして、この本を補助として使えば、子供が今まで以上に言葉に触れる機会ができてよいと思います。

壊れやすいのか?

ペンが半年や1~2年で壊れたというレビューが数個あるのですが、ボタン検知式ではないのでペン先が壊れるというわけではなく、振動や衝撃で内部の回路が浮いて壊れるのではないかと思っています。

そのため、ペンを高いところから落とさないようにしていますが、現在のところ壊れる気配もなく動いています。

うちは男の子ということもあってか、使用する際はペンで本を叩きますが、それくらいは大丈夫です。

 

9万部も売れているのでその中には壊れやすいものも混じっているとは思いますが、壊れたという数個のレビューがネットで広まったことで、どれでもすぐ壊れるというイメージが付いているような気はします。

問題は、壊れたときに電話をしても対応がとても悪いということなのではないかと思います。

ベネッセは、学研やくもんに比べるとお金の稼ぎ方が露骨ですし、登録するとDMやメールは大量に送られてきますし、個人情報流出事件もありましたしで、企業イメージは良くなく改善しようとする姿勢もないように思えます。

 

しかし、残念ながら(?)この本はよく出来ていると思います。

ペンの修理サービスがなかったり、ペンが別売りされていないことを残念という口コミもありますが、修理したり別売りしたりしても3~4千円くらいかかる気がします。

もし1年で壊れるとしても、幼児のおもちゃとしては1年持てば十分だと思います。

4千円は幼児教室の1回分の料金くらいでしょうし、そういうところでことば教材を買ったらもっとするだろうと考えると、この本で子供が好きな時間にことばを覚えてくれるのなら安いと思います。

 

余談ですが、前述の学研は、教材自体は良いのに教材のデザインやセールスが下手で、もったいない感じはします。

くもんは、そのあたりのバランスがとれていて、子供ができてから好きになった会社で、気づけば幼児教材を結構買っていたりします。

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ひらがなに興味を持ち始めた子におすすめの教材は?ひらがなをどうやって教えるか。

良いところ

この本のよいところを箇条書すると次のようになります。

  • タッチできる範囲が広い。
    絵の部分でも文字の部分でも反応します。文字の部分だけしか反応しない図鑑もあるそうですが、これは子供でも使いやすいです。
  • タッチ感度がよい。
    ペンを斜めにあてると反応しない、と説明書きにありますが、30度くらいの傾きであれば反応します。また光検知タイプなので、ボタン検知タイプと異なりぎゅっと押し付けなくても反応するのが良いです。
  • 反応速度がはやい。
    絵を次々とタッチしても、読み上げ途中のものを中断して次の絵を読み上げてくれます。起動メッセージが流れていても、絵をタッチするとメッセージを中断して読み上げてくれます。
  • あいうえお表でアイコン絵をタッチすると絵の読み方を読んでくれる。
    「あ」とだけしか言ってくれないと思っていたので、好感です。
  • ページが厚くて丈夫
    子供が本を踏んだりしていますが、まだページが折れ曲がったり剥がれたりしていません。
  • 子供でもスイッチをON/OFFできる
    スイッチは硬めですが、料理をしていて手が離せないときでも、勝手に遊んでくれます。

惜しいところ

惜しいところは次のとおりです。

  • ペンの軸が太くて子供には持ちにくい
    ペンのように持つことができず、一番丈夫の部分を掴んで持っています。親の手でギリギリペン持ちできるくらいでしょうか。
  • ペンで叩くと紙が凹む
    厚紙ですので、強く叩くと凹みます。たくさん叩いているページは、斜めから見るとベコベコ凹んでいるのがわかります。
  • 自動で電源が切れるのが3分と早い。
    3分で自動で電源が切れますので、少し他のことをしていると電源が切れてしまいます。自動で電源が切れると、スイッチをOFFにしてからONにしなおさないといけないので面倒です。
  • 電源が切れる時に「また遊んでね!」または、「See you!」と言うのでびっくりする。
    自動で電源が切れるときにも音がします。遊び終わって置いておくと、突然大きな音で喋りだすので、いつもびっくりします。

このように惜しいところはありますが、総じて満足していて、言葉を覚え始めている子供にとてもおすすめの本ですよ。

まとめ

ベネッセの「にほんご えいご おしゃべりことばのずかん」は、タッチペンで絵をタッチすると、読み方を読み上げてくれる幼児用図鑑です。

子供にも使い勝手が良く、ことばを覚え始めた1歳半〜2歳半ごろの子に、とてもおすすめの図鑑です。

新装版 にほんご えいご おしゃべりことばのずかん ([バラエティ])

 

以上、ベネッセのおしゃべりことばのずかんは、ことばを覚え始めた子におすすめの図鑑!でした。