東芝の過熱水蒸気オーブンレンジER-WD100とER-WD80は何が異なるのでしょうか。違いは7つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、東芝のオーブンレンジについて一覧表で性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
[参考] 東芝 電子レンジ28台の性能を一覧表で比較![石窯ドーム]
7つの違い
石窯ドームER-WD100は2021年発売、ER-WD80は2022年1月発売です。どちらの機種も、コンベクションタイプではない過熱水蒸気オーブンレンジで、オーブンの最高温度は250℃です。
ER-WD100は、ER-WD80と比べて、次の点が異なります。
- 庫内容量・本体サイズが大きい。
- レンジのセンサーが高性能。
- ハイブリッド調理ができる。
- 石窯おまかせ焼きができる。
- 液晶サイズが大きいが、バックライトはない。
- 汚れを分解する庫内コートを採用。
- 自動メニュー・レシピ数が多い。
ER-WD100とER-WD80の主な違いは庫内容量と、レンジ用センサーです。ER-WD100は、庫内容量30Lで、レンジ用センサーに8つ目赤外線+温度センサーを搭載しています。ER-WD80は、庫内容量26Lで、赤外線+温度センサーを搭載しています。
表で比較すると次のようになります。
機種 | ER-WD100 | ER-WD80 |
---|---|---|
外観 |
||
庫内容量 |
30 L
|
26 L |
本体サイズ |
500(幅) x 416(奥行) x 388(高さ) mm
|
480(幅) x 390(奥行) x 350(高さ) mm |
センサー |
8つ目赤外線+温度センサー
|
赤外線+温度センサー
|
ハイブリッド調理 |
自動メニューのみ
|
−
|
石窯おまかせ焼き |
肉/野菜
|
−
|
液晶 |
大型液晶(バックライトなし)
|
バックライト液晶(ブラック)
|
庫内コート |
遠赤・脱臭ブラックコート
|
庫内よごれプロテクト
|
自動メニュー数 | 113 | 99 |
型名 | ER-WD100 | ER-WD80 |
発売年 | 2021 | 2022/1 |
参考価格 | グランホワイト: ¥37,710〜(2025/01/17 17:49) |
ブラック: ¥63,580〜(2021/09/24 17:55) |
違いについて詳しく見てみましょう。
庫内容量・本体サイズ
庫内容量は、ER-WD100は最上位モデルと同じ30 Lで、ER-WD80は少し小さい26 Lです。
ル・クルーゼなどの鍋をそのままオーブンに入れて調理したい、6人分の茶碗蒸しを一度に作りたい、クリスマスなどに1~2 kgの鶏の丸焼きを作りたいという場合、庫内容量は30 Lあるほうが便利です。
私の家では30 Lの電子レンジを使っていますが、グラタン皿を4つ並べて焼いたり、ロールパンを10個並べたりするとギリギリなので、30 Lでよかったと思っています。
本体の外形寸法や庫内有効寸法は、ER-WD100のほうが幅・奥行き・高さそれぞれ2~4センチ程度大きいです。設置スペースに余裕がない場合には、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。(なお、幅については、空けておかなければならない隙間がER-WD100のほうが 2 cm少ないですので、設置スペースに必要な幅は同等です。)
機種 | ER-WD100 | ER-WD80 |
---|---|---|
外観 |
||
庫内容量 |
30 L
|
26 L |
本体サイズ |
500(幅) x 416(奥行) x 388(高さ) mm
|
480(幅) x 390(奥行) x 350(高さ) mm |
外形寸法(mm) | 500(幅)×416(奥行)×388(高さ) | 480(幅)×390(奥行)×350(高さ) |
庫内有効寸法(mm) | 398(幅)×330(奥行)×232(高さ) | 384(幅)×323(奥行)×215(高さ) |
設置寸法 | 選べる設置・背面ピッタリ設置 左右2cm、上方10 cm以上 |
背面ピッタリ 左1.5cm、右4.5cm、上方10cm以上 |
参考価格 | グランホワイト: ¥37,710〜(2025/01/17 17:49) |
ブラック: ¥63,580〜(2021/09/24 17:55) |
レンジのセンサー
レンジ加熱用のセンサーについて、ER-WD100には、上位機種のER-WD3000と同じ「8つ目赤外線+温度センサー」が搭載されています。この赤外線センサーは、8箇所の食品・容器の表面温度を検知することができます。ER-WD80には、「赤外線+温度センサー」が搭載されており、1箇所の表面温度を検知します。
ER-WD100の赤外線センサーのほうが、幅広い範囲の表面温度を検知できますので、加熱しすぎや加熱不足を防いで、より適温に温めることができます。
家ではスイング式の赤外線センサーのレンジを使っていますが、皿の端のほうが先に温まっても、食品全体が温まるまで弱いパワーでじっくり加熱してくれるので、温め不足で終了することが少なくなり便利です。
機種 | ER-WD100 | ER-WD80 |
---|---|---|
外観 |
||
センサー |
8つ目赤外線+温度センサー
|
赤外線+温度センサー
|
参考価格 | グランホワイト: ¥37,710〜(2025/01/17 17:49) |
ブラック: ¥63,580〜(2021/09/24 17:55) |
ハイブリッド調理
ER-WD100には、「ハイブリッド調理」機能が搭載されています。
ハイブリッド調理は、過熱水蒸気+ヒーターを使用した調理方法です。オーブンの高火力で表面を一気に焼いてうまみや水分を閉じ込め、過熱水蒸気でじっくり加熱します。いつもの料理がおいしくヘルシーに仕上がります。
機種 | ER-WD100 | ER-WD80 |
---|---|---|
外観 |
||
ハイブリッド調理 |
自動メニューのみ
|
−
|
参考価格 | グランホワイト: ¥37,710〜(2025/01/17 17:49) |
ブラック: ¥63,580〜(2021/09/24 17:55) |
石窯おまかせ焼き
ER-WD100には、「石窯おまかせ焼き」機能が搭載されています。これは、好みの肉・野菜を使って、温度・時間の設定をしなくてもオーブン料理が作れる自動調理メニューです。
(画像は東芝公式ページより引用。)
取説掲載のレシピとは異なり、材料の種類や分量、味付けは自分の好みにできるので、家にある食材で作れるのが便利です。下ごしらえをして角皿に並べるまでを行えば、焼き温度と時間の調整はオーブンのセンサーに任せて、ほったらかしで調理ができます。
(画像は東芝公式ページより引用。)
自分の好きな食材で作るオーブン料理も、火加減おまかせで作りたい場合には、ER-WD100がおすすめです。
一方で、どちらの機種の説明書にも、自動調理に対応した様々な肉や野菜のオーブン焼きレシピが掲載されています。レシピ通りの材料と味付けで作るときだけ自動調理できれば良く、他の調理のときは手動調理で十分であれば、ER-WD80でも良いでしょう。
機種 | ER-WD100 | ER-WD80 |
---|---|---|
外観 |
||
石窯おまかせ焼き |
肉/野菜
|
−
|
参考価格 | グランホワイト: ¥37,710〜(2025/01/17 17:49) |
ブラック: ¥63,580〜(2021/09/24 17:55) |
液晶サイズ、バックライトの有無
搭載されている液晶は、ER-WD100はバックライトなしの大型液晶で、ER-WD80はバックライト付きのブラック液晶です。
ER-WD100の液晶は扉の下部にあり、ER-WD80の液晶は扉の右上にあります。
ER-WD100のほうが液晶の文字が大きく、温度と時間を同時に表示することができます。ER-WD80はバックライトが付いているため、うす暗い時間でも液晶が見やすいですが、温度と時間は一度にどちらかしか表示できません。
機種 | ER-WD100 | ER-WD80 |
---|---|---|
外観 |
||
液晶 |
大型液晶(バックライトなし)
|
バックライト液晶(ブラック)
|
参考価格 | グランホワイト: ¥37,710〜(2025/01/17 17:49) |
ブラック: ¥63,580〜(2021/09/24 17:55) |
庫内コート
庫内コートについて、ER-WD100は「遠赤・脱臭ブラックコート」を採用し、ER-WD80は「庫内よごれプロテクト」を採用しています。
遠赤・脱臭ブラックコートは、ついた汚れが、オーブンを使用しているときなどに高温で分解されるコーティングです。加熱するだけである程度綺麗になるのでお手入れが簡単です。
庫内よごれプロテクトは、撥水・撥油コーティングで、汚れがこびりつきにくいコーティングです。
どちらもお手入れはしやすいですが、特にハンバーグや鶏照り焼きなどを作ると油が庫内に飛び散るため、グリルをよく使う方は、遠赤・脱臭ブラックコートのほうが便利です。
機種 | ER-WD100 | ER-WD80 |
---|---|---|
外観 |
||
庫内コート |
遠赤・脱臭ブラックコート
|
庫内よごれプロテクト
|
参考価格 | グランホワイト: ¥37,710〜(2025/01/17 17:49) |
ブラック: ¥63,580〜(2021/09/24 17:55) |
自動メニュー・レシピ数
取扱説明書に掲載のレシピ数は、ER-WD100は179個で、ER-WD80は142個です。自動メニューに対応したレシピ数は、ER-WD100は113個、ER-WD80は99個です。
ER-WD100のほうがレシピ数が多く、バラエティに富んだ料理を作ることができます。
私は以前は電子レンジのレシピは使っていなかったのですが、レシピ掲載数の多いレンジに買い替えてからは、夕飯に困ったときはレンジのレシピ集から作るものを探すようになりました。加熱調理はレンジにおまかせできるので、時短になるのが良いです。
電子レンジのレシピは使わないという方はどちらでも良いと思いますが、活用してみようという方はレシピ数が少し多いER-WD100のほうがおすすめです。
機種 | ER-WD100 | ER-WD80 |
---|---|---|
外観 |
||
総レシピ数 | 179 | 142 |
自動メニュー数 | 113 | 99 |
参考価格 | グランホワイト: ¥37,710〜(2025/01/17 17:49) |
ブラック: ¥63,580〜(2021/09/24 17:55) |
どちらがおすすめか
このようにER-WD100は、ER-WD80と比べて次の点が優れています。
- 庫内容量が30 Lと大きい。
- 赤外線センサーが8つある。
- ハイブリッド調理や石窯おまかせ焼き機能がある。
- 液晶が大きい。
- 庫内コーティングが、遠赤・脱臭ブラックコート。
- 自動メニュー・レシピ数が多い。
そのため、家族の人数が多く一度にたくさん調理したいという方や、レンジでより適温にあたためたいという方、石窯おまかせ焼きを使いたいという方、お手入れが簡単なほうが良いという方には、ER-WD100がおすすめです。
一方で、このような機能には特にこだわりはなく、過熱水蒸気調理ができればよいという方にはER-WD80がおすすめです。
価格と性能を一覧表で比較
ER-WD100とER-WD80の価格と性能を一覧表で比較すると次のようになります。
タイプ | 過熱水蒸気オーブンレンジ | 過熱水蒸気オーブンレンジ |
庫内容量 | 30L (ワイド&フラット庫内) | 26L (ワイド&フラット庫内) |
型名 | ER-WD100 | ER-WD80 |
---|---|---|
発売年 | 2021 | 2022/1 |
外観 |
||
特徴 | ドームヒーターの最高250℃オーブン、ハイブリッド調理、8つ目赤外線センサー、大型液晶を搭載。庫内容量30L。 | 過熱水蒸気・スチーム調理が可能。冷凍トースト・おつまみ1分メニューを搭載。 |
参考価格 | グランホワイト: ¥37,710〜(2025/01/17 17:49) |
ブラック: ¥63,580〜(2021/09/24 17:55) |
型名 | ER-WD100 | ER-WD80 |
オーブン・グリル | ||
加熱方式 | 石窯ドーム構造/庫内まるごと遠赤(扉部を除く)/(上)ドームヒーター/(下)シーズヒーター(埋め込み) |
石窯ドーム構造/庫内まるごと遠赤(扉部を除く)/(上)ドームヒーター/(下)シーズヒーター(埋め込み) |
オーブン温度 |
100~250℃(250℃は約5分まで。その後200℃。予熱は最大200℃。)
|
|
深皿調理 | − | − |
過熱水蒸気調理 |
100~250℃
|
|
ハイブリッド調理 |
自動メニューのみ
|
− |
ノンフライ調理 |
●
|
|
型名 | ER-WD100 | ER-WD80 |
グリル調理 |
大火力石窯ドームグリル
|
|
便利なあたため | ||
トースト (6枚切り2枚) |
6分(約4分20秒で裏返し) | 6分5秒(約4分20秒で裏返し) |
冷凍トースト | 7分30秒(約5分20秒で裏返し) | 8分(約5分40秒で裏返し) |
スチームトースト | 7分45秒(約5分で裏返し) | 9分30秒(約6分で裏返し) |
発酵 | 30・35・40・45℃ | |
スチーム発酵 | − | − |
型名 | ER-WD100 | ER-WD80 |
レンジ | ||
レンジ出力(W) | 1000/600・500連続 200相当、100相当(1000Wは3分まで。その後600W。) | |
センサー | 8つ目赤外線センサー/温度センサー | 赤外線センサー/温度センサー |
あたため機能(抜粋) | ごはん/おかず/ お好み温度 / スチームあたため /のみもの/ゆで野菜/コンビニ弁当 | ごはん/おかず/ お好み温度 / スチームあたため /牛乳・コーヒー/お酒/ゆで野菜/コンビニ弁当 |
解凍 | お急ぎ解凍/スチーム全解凍/さしみ・半解凍 | |
型名 | ER-WD100 | ER-WD80 |
スチーム | ||
スチーム方式 |
給水カセット式
|
|
スチーム調理 |
低温蒸し(自動メニューのみ)
|
|
スチームレンジ | ● | |
総レシピ数(自動メニュー数) | 179(113) | 142(99) |
型名 | ER-WD100 | ER-WD80 |
お手入れ | ||
庫内コーティング | 遠赤・脱臭ブラックコート ( 扉部、底面を除く ) |
庫内汚れプロテクト ( 扉部、底面を除く ) |
手間なしお手入れコース | ●(10分) | |
使いやすさ | ||
IoT機能 | − | − |
表示 | 大型液晶表示 | バックライト液晶(ブラック) |
型名 | ER-WD100 | ER-WD80 |
付属品 | 角皿(鉄板ホーロー)41.2×29.1cm 1枚/取扱説明書 兼 料理集 |
角皿(鉄板ホーロー・溝つき)39.5×30.5 cm 1枚/取扱説明書 兼 料理集 |
外形寸法(mm) | 500(幅)×416(奥行)×388(高さ) | 480(幅)×390(奥行)×350(高さ) |
庫内有効寸法(mm) | 398(幅)×330(奥行)×232(高さ) | 384(幅)×323(奥行)×215(高さ) |
設置寸法 | 選べる設置・背面ピッタリ設置 左右2cm、上方10 cm以上 |
背面ピッタリ 左1.5cm、右4.5cm、上方10cm以上 |
質量 | 約17kg | 約17kg |
消費電力(W)/ヒーター出力(W) | 1350/オーブン1320・グリル1280・スチーム350 | 1350/オーブン1350・グリル1100・スチーム350 |
消費電力(W)/高周波出力(W) | 1430/1000 | |
年間消費電力量 | 76.3kWh/年 | 69.2kWh/年 |
まとめ
東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドームER-WD100とER-WD80の違いについて紹介しました。上位機種のER-WD100は、庫内容量30 Lでハイブリッド調理、石窯おまかせ調理、8つ目赤外線センサー、大型液晶を搭載しているのが特徴です。レンジで料理のレパートリーを増やしたいという方には、ER-WD100がおすすめです。
以上、ER-WD100とER-WD80の7つの違い。庫内容量・センサー。でした。
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- ER-WD80とER-WD70の3つの違い。過熱水蒸気・スチーム。
- ER-WD70とER-W60の6つの違い。赤外線センサー・石窯ドーム。
- ER-WD100とER-VD100の4つの違い。石窯おまかせ焼き。
- ER-WD80とER-VD80の8つの違い。ドームヒーター、ダイヤル操作。
- ER-WD70とER-VD70の8つの違い。ドームヒーター。
- ER-W60とER-V60の1つの違い。レシピ。
参考
ER-WD100
ドーム
250℃
30 L
赤外線+温度
センサー
液晶
自動
メニュー
ブラック
コート
- TOSHIBA(東芝)
- 価格¥37,710(2025/01/17 17:49時点)
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ER-WD80
ドーム
250℃
26 L
+温度
センサー
ライト
液晶
自動
メニュー
よごれ
プロテクト