2017/6/8 ルンバの日に東京飯田橋のアイロボットジャパン合同会社で行われた第5回 アイロボットファンミーティングに参加してきました。
ミーティングでは、レポート その2で紹介したようにまずアイロボット社の紹介がありました。
この3つ目のレポートでは、それに続いて行われた、ルンバの説明について紹介します。
レポートその1, その2はこちらです。
目次
- 1 ルンバ好きの漢がルンバを熱く語ります
- 2 パネルトーク
- 2.1 Q. ルンバに名前をつけていますか?
- 2.2 Q. 主に操作をしているのは?
- 2.3 Q. ルンバを使う頻度・時間は?
- 2.4 Q. ダストボックスの中身を捨てる頻度は?
- 2.5 Q. ロボット掃除機以外に掃除機は持っていますか?
- 2.6 Q. ルンバを導入したことによって生活に変化はあったか?
- 2.7 Q. ルンバで驚いたことは?
- 2.8 Q. 失敗談
- 2.9 Q. ルンバでピアノなど家具に傷がつかないか?
- 2.10 Q. ルンバを夜中に動かしたい。暗闇でもカメラは動くか?
- 2.11 Q. ルンバは、家のマップを記憶してどんどん賢くなるのか?
- 2.12 Q. ルンバの消耗品の交換頻度は?
- 2.13 Q. ルンバで観葉植物の土は掃除できる?
- 2.14 Q. 他社のロボット掃除機と比べて、ルンバはどうか?
- 3 触ってみよう
- 4 モニター内容について
- 5 お土産
- 6 まとめ
ルンバ好きの漢がルンバを熱く語ります
「掃除の時間を家族の時間に。お掃除ロボットでくらしを豊かにする男。」のアイロボットジャパンの山内さんが登壇し、ルンバの現行機種について詳しく紹介してくださいました。
ロボット掃除機ルンバのキャッチコピーは、「ボタン一つで、床をスッキリ。毎日、プロに任せてみよう。」です。
その特徴は、「Smart. Simple. Clean.」という3つの単語で表されます。それぞれ、お利口、簡単、綺麗という意味です。
これらのキャッチコピーや単語からわかることは、ルンバは「人が簡単な操作をするだけで、賢く動きまわってくれて、普通の人が掃除するよりも部屋を綺麗にしてくれる」ということです。
ルンバは具体的にどう働くのでしょうか?
3つの単語に沿って、詳しくみていきましょう。
Smart
- ルンバの高さはどれも9.2 cmに設計されています。それは何故かというと、ルンバが、家具の下も掃除できるようにするためです。家具の脚の高さは多くが10 cm以上であるので、ルンバは家具の下にも入り込むことができます。
キャニスター掃除機では、10 cmの高さの家具の下を掃除するのは難しいですが、ルンバならそんな場所も綺麗にしてくれます。 - 同様に、ルンバの直径は353 mm( ルンバ680 は 340 mm ) に設計されています。これは、椅子の脚の幅の多くが40 cm以上であるためです。これにより、ルンバは椅子の脚の間も掃除することができます。
- ルンバにはセンサーがたくさん( ルンバ876で数十個 )付いており、部屋の状況を把握しながら隅々まで掃除をしてくれます。
- ルンバ900シリーズでは、カメラとフロアトラッキングセンサーがついていてルンバ自身の位置を把握しながら掃除をしてくれます。
そして、なんとルンバが作った家の地図をみることが出来ます!
特に4つ目の機能は驚きの機能です。カメラ機能について詳しく見てみます。
このマップは、人間が入力したものではなく、ルンバが自分でカメラやセンサーを駆使して作成したマップです。掃除をするごとに、椅子の位置などが異なる可能性があるために、毎回マップを作り直すというのですから、その賢さに脱帽です。
さらに900シリーズは、電池が切れたら自動でホームベースに戻り充電をし、その後続きから掃除をするという機能があります。
この画像では、ルンバがホームベースへ一直線に戻っていることが分かります。このことからも、自分の位置とホームベースの位置をしっかり把握していることが分かります。
また清掃パターンも直線的であり、旧モデルよりも効率良く掃除していることが分かります。
こう説明されながらも私は、「デモビデオだからうまくいっているだけで、実際はこんなにうまく位置把握できないんでしょう」、と勘ぐっていましたが、実際に山内さん宅で使用されているルンバが作成した地図を見せてくださいました。
やはり、地図になっています。山内さんいわく、ちゃんと自宅二階の地図になっているとのことです。
なお、この地図表示機能は、外出先からでもスマホで見ることができるというガジェット好きにはたまらない仕様になっているそうです。しかも、つい3ヶ月前の2017年3月から使用できるようになった機能とのこと。
さらにルンバがトラブったときには、スマホへプッシュ通知が来るだけでなく、右の画像のようにトラブった場所も分かりますので、部屋が広すぎてルンバが行方不明ということもなくなるかと思います。
旧ルンバでもお利口だと思いますが、900シリーズは、お利口(Smart)すぎだと思いました。
Simple
- ルンバは、面倒な設定は必要ありません。スイッチひとつ押すだけで、あとはルンバが上手いこと掃除してくれます。
- 決まった時間にスケジュール起動することもできます。
さらに900シリーズでは、スマホからスケジュールをしたり、スマホから起動スイッチを押すこともできます。 - ルンバは、お手入れも簡単です。
キャニスター掃除機のように、紙フィルターをセットする必要はありません。ゴミカートリッジを外してゴミ箱へトントンとしてゴミを捨てるだけです。
ダストカットフィルターが付いている機種もありますが、それもトントンとするだけで済みます。フィルターを掃除するのに、別の掃除機が必要なんてことはありません。 - 吸い込み口のローラーは髪の毛や糸が絡まりにくくなっています(特にルンバ980, 960, 876)。
キャニスター掃除機では、よく吸い込み口のローラーに髪の毛が絡まって、これを外すのがとても大変です。
ルンバでは、もし糸が絡まったとしても、ローラーの端に糸が溜まるように設計されていますので、絡まった糸は、ローラーを取り外して横に滑らすように簡単に取り除く事ができます。
操作が簡単なのは期待通りだと思いましたが、メンテナンスまで楽というのは良いですね。こうでなくては、真のSimpleではありません。
Clean
- 細かい塵まで取れてしまい、プロが掃除したみたいに綺麗になる。
掃除機で床を綺麗に掃除するには、「ゆっくり + 何度も」かける必要があります。そうと分かっていても、キャニスター掃除機を使い自分で掃除をする場合は、一部屋数分で済ましてしまっています。一部屋に5分、10分もかけて掃除するのは面倒だというのは皆さんも同じだと思います。
ルンバは、ゆっくり + 何度も掃除してくれますし、さらに毎日でも掃除してくれます。そのこともあって、人が掃除するよりもずっと綺麗になるようです。
初めてルンバを動作させたときには、凄いたくさんのホコリが取れるそうです。これは楽しみです。
パネルトーク
山内さんのルンバの説明が終わり、次はルンバを使っている方たちによるパネルトークになりました。
ルンバ980を永久モニターしていらっしゃるブロガーの方たち(羨ましい)や、
先程の山内さん、
曽根さん、そして司会の徳力さんの6名によるパネルトークでした。
ルンバに関する質問にどんどん答えてくださいます。
Q. ルンバに名前をつけていますか?
つけている。6/6人
ルンバくん、ルーミン、カービィなど。
Q. 主に操作をしているのは?
自分、家内。
Q. ルンバを使う頻度・時間は?
家にいない間。出かけるタイミングでスイッチを押す。
スケジュール機能で毎日10時に起動。
動くのを見たいので、あえて家にいるとき。
頻度は、2日に1回や、毎日。
Q. ダストボックスの中身を捨てる頻度は?
毎回、週1回(10日に1回だと満杯でエラーになる。) ← 頻度は環境による。
初めて使うときには、凄いたくさんゴミが取れるので毎回捨てると良い。 ← つまりキャスター掃除機を使っていたときよりも部屋が綺麗になるということ。
Q. ロボット掃除機以外に掃除機は持っていますか?
ハンドクリーナー、スティック式クリーナー、クイックルワイパー。
この質問は、ルンバで掃除できないところはどこか?という質問を内包しています。
ルンバでは掃除できない所とは?
- 階段、棚
- ルンバが通れるように扉を開けておいたときの、扉と壁の間。
- 細い隙間。
あとは、粉などをバシャーとこぼしてしまったときは、ルンバを起動して掃除完了を待つよりは、キャニスター掃除機を使い自分で掃除するほうがよい、という意見も。
局所的な汚れには、キャニスター掃除機ということですね。
Q. ルンバを導入したことによって生活に変化はあったか?
床掃除はやらなくなった。ホコリを見なくなった。
以前は毎日掃除していたが、平日は掃除しなくなった。週末に掃除してもあまりホコリが取れなくなった。
床にものを置かなくなった。
机の上のゴミはわざと床に落とすようにしておけばルンバが掃除してくれてよさそうと思いました。
Q. ルンバで驚いたことは?
アプリで操作できること。
3ヶ月前から地図が見られるようになったこと。どんどんアプリは進化している。
時間、面積の累計を見ることができる。東京ドームに換算してにんまりしたり。
Q. 失敗談
- 10 cm以下の高さならば降りられる。乗り越えられる高さは 2cm。つまり、2 cmを超える段差を下った場合は、戻ってこれない。 → バーチャルウォールで対処。
- 細い隙間に片輪が挟まると動けない。 → 隙間を作らないようにする。
- ケーブルに絡まる。HDDのケーブルに絡まって、HDDが机から落下した。 → ケーブルは片付ける。面倒くさそうだが、始めに一回片付けてしまえば、それ以降はルンバは何度でも掃除してくれる。それに、ケーブルの転がっていない部屋が綺麗な部屋である。ルンバを導入することで床のものが減って、余計部屋が綺麗になる。生活感のないオシャレな部屋へ。
Q. ルンバでピアノなど家具に傷がつかないか?
ルンバは、壁や家具を見つけると、減速する。正面の側面はゴムで出来ている。気になるならクッション材をさらに取り付けるのもよい。
Q. ルンバを夜中に動かしたい。暗闇でもカメラは動くか?
真っ暗闇だとカメラが使えない(CCDカメラなので)。カメラが使えなくても他のセンサーで掃除はするが、動ける範囲は狭くなってしまう。
薄暗い程度でも、わずかに光があればカメラは動く。
900シリーズはカメラが使えなくても、900シリーズ特有の直線動作をする。タイヤ回転数の情報やセンサーを使う。
Q. ルンバは、家のマップを記憶してどんどん賢くなるのか?
マップは掃除するごとに忘れるようになっている。このため、他の家に持っていったり、椅子や机の位置が微妙にずれたり、新しい障害物が出来ていたときでも、同じように掃除することができる。
Q. ルンバの消耗品の交換頻度は?
ダストカットフィルターの交換は、3ヶ月ごとを推奨。1年ごととか、交換したことないという人も。
エッジクリーニングブラシは、2年で数回壊れて交換したという人も。
バッテリーは、以前のモデルは2年に1回くらい交換すると良かった。現在のモデルでは、リチウムイオンバッテリーになり、交換頻度はさらに長くなっている。
Q. ルンバで観葉植物の土は掃除できる?
できる。元々、米国の土足文化を想定して作られているロボットである。植物の土くらいならば平気である。あまり大きな枯れ葉とかは、詰まったりするかもしれないが。
Q. 他社のロボット掃除機と比べて、ルンバはどうか?
ルンバはシェアトップであり、一番初めに発売されている。
一方で他社のロボット掃除機は、後発製品である。そのため、売り込むために、ルンバに出来ないところに特化して作られている。
例えば、ルンバは隅の掃除が弱い、という所に注目して、「隅が綺麗に掃除できます!」という売り方をしている。
しかし実のところ、隅しか掃除できないという落ちである。
ルンバは、堅牢性、使い勝手 など、全体としての性能を見ると群を抜いている。
ルンバは世界中で売られている。
アイロボットは、15年前からずっとルンバを作り続けているロボット専業メーカーである。
ということで、他社製品よりもずっとルンバがよいよーということでした。
後で聞きましたが、吸引力をみても、最安機種のルンバ680でさえ他社製品よりも強いということでした。ルンバ980のカーペットブーストだとルンバ680の10倍の吸引力ですからどれだけ強いんだという感じですね。
触ってみよう
次に、ルンバに触れてみようの時間、ということでルンバの動作を実際に眺めることができました。
黒いルンバ980はカーペットに乗った途端、カーペットブーストが働いてグオォー!と吸引していましたが、シルバーの680?さんはフロアと変わらずスイスイ掃除していました。
どのくらいしっかり走っているんだろうと思って質問していたら、数kgの重いものをルンバの上に乗せてくださる方がいました。それでもルンバは動いていました。驚きです。
またネットでは、6 kgの猫を乗せた動画がアップされたりしていましたが、ルンバはかなりの馬力があるようですね。
タイヤは、それぞれ独立して、バネで本体に入ったり飛び出たりします。これによって、段差であるとか、凸凹した悪路でも安定して走れるようになっているということです。
ルンバ上面には取手がありますので、抱えなくても、そこを持つと片手で持ててしまうようです。
モニター内容について
最後に、今回のミーティング参加者がさせていただけるモニターの内容について、いよいよ発表がありました。
その内容は、ルンバ980, 876, 680の中から希望の1台を、3ヶ月限定でモニター利用させていただけるというものでした。
欲を言えば、以前は永久モニターであったミーティングもあったようなので、ちょっと残念でしたが、今回はミーティングに参加させて頂けただけでなく、モニター体験もさせていただけて感謝です!
もちろん私は、カメラ付きの最上位機種980を申し込みしました。後日お送りいただけるそうです。
「期限内にご返却いただけない場合、代金をお支払いいただきます」ということですので、忘れずに速やかに返却いたします!
高性能なルンバを3ヶ月でどれだけ知ることができるかわかりませんが、限られた期間を最大限利用して、ルンバを酷使もとい活用して、その長所・短所をこのブログで紹介してゆきます。
お土産
以上で解散となりましたが、なんと帰る際にお土産をいただきました。
その内容は、iRobotノート(手帳)、iRobotボールペン、ルンバメジャーでした。
ルンバメジャーはCLEANボタンを押すと、シュルシュルとしまえるようになっています。
とても珍しいものを頂きまして、ありがとうございます!
まとめ
- ルンバの特徴は、「Smart. Simple. Clean.」。
- カメラ機能付きの900シリーズの作る地図が楽しすぎる。
- ルンバを導入すると、ルンバで掃除できるように床にモノのない部屋になり、一層綺麗になる。
- ルンバを導入すると、ホコリを見る機会がなくなる。
- 3ヶ月間のモニターをさせていただけることに。
ミーティングの前にはルンバについての知識がゼロでしたが、ミーティングが終わる頃にはルンバ900シリーズが欲しくなりました。
ミーティングで学んだルンバ900シリーズの980, 960の違いについては次の記事にまとめました。
ルンバ980と960の違いは5つ!アイロボットの中の人に聞いてきました!
ルンバ現行4機種の違いについては次の記事にまとめました。
ルンバ一覧比較!カタログでは分かり難い性能の違いをアイロボットの中の人に聞いてきました!
レポートその1, その2はこちらです。
私のお勧めのルンバは960です。980と960はカメラが付いていて、部屋の地図を作成して賢く掃除してくれます。
- アイロボット(IRobot)
- 価格¥48,000(2024/11/23 18:21時点)
- Amazonで口コミ・レビューを見る
もう少し安いものでお探しの方には、870がおすすめです。掃除に時間はかかりますが、吸引力は960と変わりません。
他にも、ルンバの機種の比較や、ルンバのお勧め点などの記事もありますので参考にしてみてください。
- ルンバ最新機種一覧比較!カタログでは分かり難い性能の違いをアイロボットの中の人に聞いてきました!
- 気になるルンバの電気代は?待機電力が意外に大きいことが判明!
- ルンバのシリーズごとの基本性能の違いは?600, 800, 900の違いを紹介!
- ルンバ980を試用してみて、良かった点・惜しかった点 [前編 良かった点]
- ルンバ870と875, 875A, 875Liteの違いは4つ!わかりやすく紹介します。
以上、第5回 アイロボットファンミーティングレポート [その3] − ルンバ、そのロボ −でした!