第5回 アイロボットファンミーティングレポート [その2] − アイロボット社の目指すもの −

2017/6/8 ルンバの日に飯田橋のアイロボットジャパン合同会社で行われた第5回 アイロボットファンミーティングに参加してきましたのでレポートをします。

参加するまでの道のりについて書いたその1の続きとして、今回はミーティングの内容について紹介します。

 

レポートその1, その3はこちらです。

会場へ

19時に受付開始でした。会場に到着したときには受付がまだでしたので、先に到着していたのは数人で少し話をして開場を待ちました。

名札の数からすると、ミーティング参加者は20名 + 3名ですね。この少人数の当選者の中に選ばれたのはなんという奇跡…。

iRobotのロゴ入りの受付台を眺めて、期待を膨らませます。

少し待って、いよいよ会場内に案内されました。会場にはプロジェクター・スクリーンが2つあり、その前に机が並んでいました。

そして、中央の台にルンバ4台が置かれており、デモができそうな雰囲気になっていました。端に敷かれたカーペットが気になります。

机の端で充電されていたのは、最上位機種のルンバ980さん。

あとでお値段を聞いてみると、135,000円(税8%時。税抜125,000円)ということで、静かにビビリました。

ちなみに今回のファンミーティングのタイトルは、「はじめてのルンバ体験」です。

ルンバを使ったことない人のために、ルンバについて学んで疑問を解決するというミーティングです。

 

筆者は、まだルンバどころか、ロボット掃除機も所有していないので、今回のミーティングは初めて知ることだらけなのでした。

ミーティング開始までの間は会場内の写真を撮って過ごします。

会場の中には、ロボット掃除機ルンバの現行機種4種と、先日発売になった床拭きロボットのブラーバ2種が展示してありました。

こう見ると、ブラーバが一回り小さいですね。

ルンバのサイズはどれも似たり寄ったりな感じです。これには理由があるのだと、後で教えてもらいました。

こちらの台には、ブラーバのデモができそうなガラス板がありました。

今回はルンバのミーティングなので、デモがなされることはありませんでしたが、台所にはブラーバが向いているという噂を聞くので、ブラーバも気になります。

それぞれの机には、お弁当とお水、ルンバのカタログとボールペンが用意されていました。

ルンバの説明を聞きながら、カタログに書き込んでいけるという親切仕様です。

お弁当は、話を聞きながら食べるか今食べて良いということでしたが、お腹も空いていたし、話は集中して聞きたいということで、早速食べることにしました(←。

お弁当の中身はっ・・!

ベーグルベーグルのエビベーグルとサラダ、チョコケーキでした。

ベーグル屋さんなのでベーグルを褒めたいところなのですが、それ以上にこのチョコケーキが、ぎっちり詰まった感じで美味しかったです。

福井では食べられないようなオシャレなお弁当をありがとうございました!(←福井という田舎から今回ミーティングのために上京しました。)

ミーティングの開始

やっぱり東京はすごいわーと思っていたら、19:30になり、ミーティングが始まりました。

司会は、アジャイルメディア・ネットワーク株式会社徳力さん。口コミマーケティングで著名な方です。

 

徳力さんの時々発せられるウィットに富んだ冗談に、会場の緊張もほぐれてきたところで、アイロボットジャパン社長の挽野さんからのアイロボット社の目指すものについての説明がありました。それに引き続いて社員の方から、アイロボット社の歴史について詳しく説明がありました。

アイロボット社の歴史

アイロボットはMIT人工知能研究所で働いていたコリン・アングルらにより1990年に設立されたロボット専業メーカーで、今年で設立27年になりました。

現在は家庭用ロボットを主力としていますが、元々は、宇宙探査ロボット、地雷除去ロボットなど軍事・業務用のロボットを製作していました

そのため、岩だらけの悪路であるとか、砂埃や水たまりであるとかの、ロボットにとっても過酷な環境でも、ロボットが停止したり壊れたりしないノウハウが蓄積されています。

ルンバ本体が壊れたという話をあまり聞かないのは、そのようなノウハウがルンバにも生かされているからなのかなと思いました。

 

さらに、ルンバは米国の靴文化用に作られているので、砂ぼこりを吸い込んでも問題ない、という話を後で聞きました。

ルンバにとっては、日本の床は綺麗すぎて物足りないのかもしれません…!

このブルームバーグによるビデオでは、iRobotがこれまでに製作したロボットが出てきます。これによると、福島の炉心溶融した原子炉中の作業や、ボストン・マラソンの爆弾調査にもアイロボットのロボットが使われたとのこと

アイロボットという名前はこれまであまり聞いたことがなかったのですが、意外といろんなところで活躍しているようです。

アイロボット社の技術力

IEEEが発表している重要な特許の数を持っている会社ランキングでは、iRobot社はエレクトロニクス部門でなんと世界第5位とのこと

日本勢だと、4位にCanon、7位にSony、11位にパナソニックが並んでいます。

このことからも、iRobot社は研究開発を重視しており、最先端の技術をもった企業であることがわかります。

家庭用ロボット販売台数

ルンバ以外にも家庭用ロボットが販売されており、世界では1500万台が販売されました。ちなみに、プール掃除ロボットや雨樋掃除ロボットもあるとか。

アイロボットの家庭用ロボットは世界中で使われているようです。

 

またアイロボットジャパンのツイッターでは次のようなツイートもありました。

2016年11月には、ルンバの日本累計販売台数が200万台を突破したとのこと。

 

200万台というと、日本の人口が約1億2000万人ですから、一人で複数台買っていないと単純に考えると、60人に一人がルンバを持っている計算になります。

世帯数は5400万世帯ですから、同様に単純に計算すると、27世帯に一台です。

 

まだ犬猫の飼育数には及ばないようですが…、意外と普及しているようです。

いつの間にか、「新しいもの好きのオタクが使っているもの(←おい」から、普通の人でも持っているものへと変わっていたようです。

こうして近年広がりを見せているルンバですが、アイロボットジャパンの夢は「ロボット掃除機は一家に一台が当たり前」となること。

パソコンがいつの間にか一家に一台が当たり前になり、最近では食器洗濯機やホームベーカリーまで一家に一台になりつつあります。

一家に一台となるのも、わりとすぐではないかなと思いました。

アイロボット社の目指すもの

アイロボット社のロボットが目指すものとして、次のキャッチコピーがあります。

「人間の代わりに働き、人間を自由にする。」

挽野社長が紹介してくださったビデオでは、体が不自由で自分では掃除ができないという人が、ルンバを導入したことで、「人に頼らなくても」掃除ができるようになった、と語っていました。

ルンバは、ソフトバンクのPepperのような人とコミュニケーションをとるロボットとは異なり、人が自立するのを助けるロボットであり、まさにキャッチコピーの通り、人間を自由にするロボットなんだなあと少し感動しました。

なぜアイロボットファンプログラムがあるのか?

このアイロボットファンプログラムは2年前から始まっています。

このファンプログラムを始めた理由は、ルンバ・ブラーバを持つ喜びを広めたい、という目的からだそうです。

これによってルンバ・ブラーバを普及させて、最終的には「世界を変えたい」ということでした。

 

世界が変わってしまうくらいならば、私とその家族の生活くらいは簡単に変わってしまうのではないか、と思いますが、今後3ヶ月限定でルンバのモニター体験をさせていただけるということですので、このあたりをじっくり検証したいと思います。

まとめ

ここまでをまとめると次のようになります。

  • アイロボットは、ルンバだけではない。軍事用・業務用のロボット製作から始まり、ロボット専業で27年の歴史。
  • 重要な特許数はエレクトロニクス部門で世界5位(IEEEによる)という技術力。
  • ルンバは世界中で使われており、日本でも60人に1人は持っている計算。
  • アイロボットのロボットは、「人間の代わりに働き、人間を自由にする。」

続いては、ルンバが大好きなアイロボット社の山内さんからルンバの詳しい説明がありました。カタログでは分かりにくいような動作まで紹介してもらい、とても参考になりました。

その内容は、アイロボットファンミーティングレポート [その3]へ続きます。

以上、第5回 アイロボットファンミーティングレポート [その2] − アイロボット社の目指すもの −でした。